教えてくれた人:菅原順二(すがはら・しゅんじ)/1978年まれ。全米公認ストレングス&コンディショニングスペシャリスト。Body Element Pilatis マスタートレーナー。豊富なトレーニング知識を持つ。スタジオ〈アランチャ〉代表。
ひと口にピラティスと言ってもさまざまなエクササイズがあるが、初めてピラティスを体験する人や、ウォーミングアップとして行う場合におすすめなのがプレピラティス。小さな動きを通じて細かい筋肉をゆっくりと動かす。言うなれば超ベーシックなピラティスだ。
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「ただ漫然と動かすのではなく、エクササイズごとに呼吸法とエロンゲーション(脊椎の上下への伸び、こちらの記事を参照)を確実に意識するのがポイント。その過程で自分なりのカラダの癖や歪みを感じると思いますが、そうしたセンサー機能を研ぎ澄ますことで、続けるうちにより正しいカラダの動きが促されるようになります」(トレーナー・菅原順二さん)
ここで紹介するのは主に上半身を連動して動かす8種目。朝や夜に1、2種目やってもいいし、時間がある日は通しでやってもOKだ。
1. ヘッドロールアップ(10回)
背中のラインを意識しながら腹筋運動。下腹部の強化にも
1/20
(1)息を吸いながら
(2)息を吐きながら
2. ブリッジ(10回)
骨盤の歪みや姿勢、腰痛改善。尻や腹部にも
3. ローリング(10回)
ボールのように転がってみよう。背中の柔軟性向上や体幹強化に
1/20
(1)息を吸い、吐く
(2)息を吸い、吐く
4. スワン・アーチカール(10回)
胸郭をしっかり動かすことで胸まわり、肩まわり、背筋を強化
5. シーテッド・マーメイド(左右5回ずつ)
閉じた胸郭をしっかり開こう。腹筋まわりの強化にもつながる
1/20
(1)息を吸いながら
(2)息を吐きながら
6. スレッド・ザ・ニードル(左右5回ずつ)
脊椎と胸郭の柔軟性を高めると上半身全体の可動域が広がる
7. ライオン・ドリンキング(10回)
胸郭と肩甲骨の連動がポイント。肩こり改善にも効果あり
8. フィールグッド・アームズ(左右5回ずつ)
3部位を連動させた動きで上半身の凝りや詰まりを改善
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取材・文/黒田 創 撮影/大嶋千尋 イラストレーション/竹田嘉文
(初出『Tarzan』No.755・2018年12月13日発売)
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