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炭水化物=糖質だと思っていませんか? 実は「食物繊維」も炭水化物。不足してしまうと、腸内環境の悪化や便秘の一因になってしまうのだ。紹介するレシピで、糖質は抑えつつ巧みに食物繊維を摂取しよう!
血糖値の急上昇を防ぎ、脂肪を絡め取って排出してくれる、ありがたい食物繊維。タンパク質摂取ばかりに血道を上げず、バランス良く摂っておきたいもの。
そんな食物繊維、実は炭水化物だということはご存じだろうか。「炭水化物=糖質」と思い込んでいる人も少なくないが、本当は「食物中の炭水化物=食物繊維+糖質」なのだ。だから糖質が多い根菜類を避けてきた人も、その中の食物繊維量が多いかどうかを見極めて摂ることが重要なのだ。
ちなみに食物繊維は「水溶性」と「不溶性」の2種類がある。水溶性は海藻類や果物、こんにゃくなどに含まれ、腸内環境を整え、糖質の吸収を緩やかにする役割が。不溶性は穀類、野菜、豆類などにあり、腸の蠕動運動を活発化し、便通を改善する。どちらも必要な食物繊維だ。
水溶性・不溶性ともにバランス良く摂取するには、食のプロが考案したこのメニューで実践してみるのがオススメ。食物繊維をバッチリ押さえつつ、糖質は控えた内容だ。もちろん食べごたえも抜群で、なおかつ簡単に作れておいしい。そして、食物繊維が足りないときのサブおかずも用意した。ただ、糖質同様に、摂りすぎには要注意。
「成人の1日に必要な食物繊維量は20g以上ですが、摂りすぎるとビタミンやミネラルの吸収を阻害します。よく嚙んで消化吸収を促し、快適なお通じのために水分を摂りましょう」(管理栄養士・平野實希さん)
満足感も保証。ブロッコリーで食物繊維チャージ
ブロッコリーは100g中に食物繊維が4.4gと豊富なだけでなく、タンパク質やビタミン類も多い優秀食材。まぶした片栗粉がチキンの水分を閉じ込めふかふかに。素材を大きめにカットすることで食べごたえアップを狙おう。
材料(2人分)
鶏胸肉(1枚)、砂糖(小さじ1)、ハーブソルト(小さじ1/2)、酢(小さじ1)、酒(大さじ1)、片栗粉(小さじ1)、新玉ネギ(小1個)、ブロッコリー(1/2株)、スナップエンドウ(6個)、ミニトマト(6個)、コンソメ顆粒(小さじ1)、コショウ(少々)、水(2カップ)
作り方
リッチファイバー&タンパク質の最強タッグ
ワカメとシイタケのリッチな食物繊維に加え、低カロリーの魚介のタンパク質も詰まったイイトコ取りの一品。ハマグリのグルタミン酸やタウリンに加え、シイタケのグアニル酸など、アミノ酸由来の旨味成分が味に深みをプラス。
材料(1人分)
生ワカメ(100g)、ハマグリ(3個)、イカ(120g)、水(3カップ)、酒(大さじ1)、白だし(大さじ1)、木綿豆腐(1/2丁)、シイタケ(2枚)、ポン酢(適量)、万能ネギ・小口切り(適量)
作り方
シャキシャキ歯ごたえの春野菜を堪能する
春の味覚の代表格である筍と菜の花には食物繊維がたっぷり。蒸し焼きだから火通りが良く時短で簡単、嚙みごたえも抜群の仕上がりに。片栗粉で味にまとまりが出て豚との相性も◎。紹興酒で香り出し。春をおいしく嚙みしめよう。
材料(2人分)
豚もも薄切り肉(240g)、茹でタケノコ(小1個)、菜の花(1/2束)、ショウガ・千切り(小ひとかけ)、サラダ油(小さじ1)、豆板醬(小さじ1)、醬油(大さじ1)、砂糖(小さじ1)、コショウ(少々)、紹興酒(大さじ1)、片栗粉(小さじ1)、ゴマ油(小さじ2)
作り方
糖質オフ&山盛りファイバーの画期的ハヤシ!
糖質過多で敬遠されるカレーライスやハヤシも、おからと寒天でクスクス風にすれば食物繊維MAXにして糖質量もクリア。しかも脂肪燃焼系のカルニチン豊富なラム肉がゴロゴロ入って大満足。主食代わりにできる画期的な一品。
材料(2人分)
ラム肉(160g)、塩・コショウ(各少々)、小麦粉(小さじ1)、ニンニク・スライス(1かけ)、オリーブオイル(小さじ1)、玉ネギ(1/4個)、トマトソース(1缶)、グリーンピース(100g)、赤ワイン(大さじ2)、カレー粉(小さじ1)、おから(160g)、寒天(1袋)、コンソメ顆粒(小さじ1)、水(1/2カップ)、ヨーグルト(1/2カップ)、塩・コショウ(適宜)
作り方
殻付きエビには、早食い防止と満腹効果が
食物繊維はキクラゲやエリンギに、タンパク質はエビやカリフラワーに。殻付きエビなのは、旨いだし狙いと早食い防止で満足感を上げるため。油ではなく白ワインで煮るから旨味UP&ヘルシー。カリフラワーはパン代わりに。
材料(2人分)
殻付きエビ(10尾)、エリンギ(1パック)、キクラゲ(1パック)、ニンニク・みじん切り(2かけ)、パセリ・みじん切り(少々)、唐辛子・種を除く(2本)、オリーブオイル(大さじ4)、アンチョビフィレ(1枚)、白ワイン(50㏄)、ハーブソルト(小さじ1)、カリフラワー(1/2株)
作り方
食物繊維を賢く摂れるレシピはメインディッシュだけにあらず。いつもの食卓に頼れるサブおかずをプラスして、食物繊維をボリュームアップさせよう。
水溶性も不溶性も。ゴボウオンリーの直球勝負
食材はゴボウだけというシンプルな一品だけど、スナック感覚でポリポリ食べ続けられる。しかも水溶性・不溶性どちらの食物繊維もバランス良く含まれている、とても頼りがいのあるヤツ。素材の風味を存分に味わおう。
材料(2人分)
ゴボウ(1本)、酢(小さじ1)、片栗粉(小さじ1)、小麦粉(小さじ1)、サラダ油(大さじ3)、マヨネーズ(小さじ2)、めんつゆ・濃縮(小さじ2)、白ゴマ(少々)
作り方
コリコリネバネバキュッキュ、口の中が楽しい
水分を抜いたこんにゃくは味がしっかり染みて抜群の歯ごたえに変身。食感がいいメカブは食物繊維に加えビタミンAも豊富だから、抗酸化作用・免疫力強化も期待できる。油と一緒に摂ると吸収が良くなるので、理にかなった一品。
材料(2人分)
豚もも切り落とし(100g)、メカブ(200g)、こんにゃく(200g)、長ネギ・粗みじん切り(3cm分)、ショウガ・みじん切り(小1かけ)、ゴマ油(小さじ2)、酒(大さじ1)、オイスターソース(小さじ2)、醬油(小さじ2)、粗挽き黒コショウ(少々)
作り方
糸引くヌルヌル祭りが、ここに開催!
モロヘイヤ、納豆、オクラ、とろろ昆布と、食物繊維のオンパレード。とりわけ納豆は水溶性・不溶性どちらもたっぷりのスーパースター。だしを取るための鰹節はタンパク源でもあるから、取り出さずにそのまま飲み干そう。
材料(2人分)
モロヘイヤ(1/2束)、オクラ(1/2袋)、納豆(1パック)、鰹節(1パック)、水(1.5カップ)、味噌(大さじ1)、とろろ昆布(適量)
作り方
地味なアイツに秘められたファイバーパワー!
料理の彩り要員になりがちのパセリを抜擢した一品。食物繊維に加え、カルシウムやミネラル、ビタミンE、K、B群、葉酸、鉄、カリウム、タンパク質などが含まれた超スーパーフード。脂肪燃焼にも持久力向上にも効果絶大!
材料(1人分)
パセリ(6枝分)、油揚げ(1/2枚)、めんつゆ(大さじ1/2)、水(1/2カップ)、卵(1個)、鰹節(適宜)
作り方
タンパク質の優等生がさらなる大活躍
普通のもやしよりも豆が大きく食べごたえがある大豆もやしは、食物繊維もさることながらタンパク質も豊富。餃子も、皮の糖質と具材の肉のタンパク質、キャベツの食物繊維がトータルバランスをアシスト。男の胃袋を満たすはず。
材料(2人分)
市販の餃子(10個)、ゴマ油(小さじ2)、大豆もやし(1袋)、水、酢(各大さじ1)、ポン酢(大さじ2)、コショウ(適量)、万能ネギ(適量)
作り方
食物繊維プラスアルファがすごいスーパーフードをたっぷりと
明日葉には食物繊維のほかにも生活習慣病の予防や内臓脂肪減少、血糖値を下げるなどの効果を持つ成分・カルコンが。ビタミンAやβカロテンも豊富。1束は一見多く感じるが、ツナと和えればしんなりまとまる。
材料(2人分)
明日葉(1束)、ツナ缶(小1缶)、めんつゆ(小さじ2)、酒(大さじ1)、水(大さじ1)
作り方
生より断然スゴい。乾物の底力を感じる一品
切り干し大根は乾物だからこそ生より成分が凝縮。ビタミンB1、B2、カルシウムが20倍、マグネシウム17倍に。ミネラルアップのおかげで、カラダを動かすのがスムーズになる効果も。加熱しないから楽チンで作り置きに最適。
材料(2人分)
切り干し大根(30g)、茹で大豆(大さじ3)、めんつゆ(小さじ2)、酢(小さじ2)、砂糖(小さじ1)、シソ・千切り(1枚)、輪切り唐辛子(少々)、水(1/2カップ)
作り方
取材・文/藤田佳奈美 撮影/山城健朗 スタイリスト/矢口紀子 料理製作/平野實希(管理栄養士、〈(株)食デザイナーズ〉代表)
(初出『Tarzan』No.714・2017年3月9日発売)