• その頭痛、原因は「姿勢」にあるのかもしれません。現代人を悩ませる「緊張型頭痛」の解決法
CONDITIONING
2018.12.03

その頭痛、原因は「姿勢」にあるのかもしれません。現代人を悩ませる「緊張型頭痛」の解決法

頭痛

「緊張型頭痛」。それは、現代人が抱え込みやすい頭痛

頭痛にタイプは数あれど、多くの日本人が苦しんでいるのが、この頭痛である。緊張型頭痛である人と、その疑いのある人を合わせると、頭痛持ちの22.3%にもなる。そして、困ったことに現代社会では、さらに増え続ける可能性がある。

ズキズキではなく、鈍く圧迫するような痛みが特徴。後頭部を中心に発生したり、悪いことをしたときの孫悟空の輪のように、ギュッと締め付けられるような感覚に陥ることもある。

頭痛は30分~7日間にわたって発生し、慢性型になると一日中、毎日持続する場合もある。こうなってしまうと、日常生活に支障が出てしまうこともあるだろう。

原因は「合わない」ことにあり

原因には、まず姿勢の悪化が挙げられる。今の社会ではパソコンやデスクワークなどに従事している人が多く、ディスプレイや資料を見ようと、背中が丸まって猫背になることが多々ある。と、5〜6kgほどの頭部は前に押し出され、頸椎がその重さに耐えられず、S字のカーブがなくなり、まっすぐになってしまうのだ。

するとどうなるか? 僧帽筋という肩口から首へと広がる筋肉が、頭の方向へ引っ張られてしまう。

この筋肉は頭の後ろにある後頭筋に繫がっているのだが、こちらも引っ張られることとなり、後頭部に痛みが発生するのだ。また、肩凝りでも僧帽筋が収縮した状態となり、同じように後頭筋が引っ張られる。

姿勢が悪い
うつむき姿勢により、僧帽筋が引っ張られると、それに繫がる後頭筋にも影響が出て、緊張型頭痛が起きる。常に正しい姿勢を意識しよう。
合わない枕
合わない枕も、寝姿勢を乱す。正しい寝姿勢は、立っているときの姿勢をそのまま横に倒したカタチ。覚えておこう。
合っていないメガネ
最後にメガネ。パソコンをずっと見ていると、目が疲れて肩が凝るが、合わないメガネも視神経を疲れさせ、僧帽筋の収縮を生む。

また、物理的な原因以外でも痛みは発生する。それがストレス。

人間は自律神経によって生活リズムを整えている。昼間働けるのは交感神経のおかげだし、夜に穏やかに眠りに入れるのは副交感神経のおかげ。この入れ替えがうまくいけば、頭痛は起きにくい。

だが、ストレスを受け続けていると、交感神経ばかりが優位になって、筋肉の収縮を促してしまうのだ。よく、肩に力が入るというが、これも緊張というストレスのせい。

対策

だからこの頭痛の対策としては、まず正しい姿勢で過ごすこと。そして、固まった僧帽筋をほぐすようなストレッチを1日に何度か行うとよいだろう。

さらに、高さが合っていない枕は、本来の寝姿勢になれないから、ここにも注意したい。度が合っていないメガネも、視神経を疲れさせて、僧帽筋の収縮に繫がる。

そして、最後にストレス。『ターザン』読者なら、スポーツで発散させるのが一番。自分が夢中になれることを探そう。

仕事の合間でできるお手軽ストレッチ!

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仕事の合間に何回かストレッチを行い、 僧帽筋を緩めよう。上/手を肩幅より広く開いて、壁につける。腕を伸ばして、肩を入れるように体重を下向きにかける。 下/両手を後ろで組み、腕を下に落とすように、肩を下げて、大きく胸を張る。セットで1日に何度か行ってみよう。

教えてくれた人:

丹羽潔(にわ・きよし)/東京頭痛クリニック理事長。にわファミリークリニック院長。自身も緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛を発症した経験をもとに診察を行う。著書に『めまいを治す63のワザ+α』などがある。

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取材・文/鈴木一朗 イラストレーション/林田秀一 取材協力/丹羽潔(東京頭痛クリニック理事長)

(初出『Tarzan』No.703・2017年10月12日発売)

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