自宅でできる最重要筋トレ! 徹底チェック「スクワットのキホン」
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 スタイリスト/山口ゆうすけ ヘア&メイク/村田真弓 イラストレーション/モリタクマ 監修/清水 忍(IPFインストラクションズ代表)
(初出『Tarzan』No.743・2018年6月28日発売)
下半身トレの王様。運動能力も高まる
もしもトレーナー100人にインタビューして「数ある筋トレのなかで、いちばん重要だと思う種目は?」と尋ねたとする。そこで断トツの一番人気に推されるのは、間違いなくスクワットだろう。
高く評価されるのは、下半身の筋肉をほぼすべて使う運動だから。老化は足腰から始まりやすく、下半身は運動不足だと緩みがち。スクワットはアンチエイジングと下半身改造の切り札なのである。
とくに発達しやすいのは、太腿前側の大腿四頭筋とお尻の大臀筋。大腿四頭筋は4つの筋肉を束ねたビッグマッスル。タフで逞しい足元を演出する。大臀筋はお尻のシェイプを決め、キュッと引き締まると脚が長く見える。つまりスクワットに励むと、短パンもデニムも似合う下半身に仕上がるのだ。
ポイントは深くしゃがんでから、両足で床を強く踏んで立ち上がること。すると体幹も鍛えられるし、運動では地面に力を伝えるのが基本だから、その原則を守っているとランなどの運動能力も上がる。
ベーシックフォーム
- 両脚を肩幅に開いて立つ。
- 爪先を少し外側に向ける。
- 背すじを伸ばして胸を張る。
- 両腕を胸でクロス。
- 外くるぶしの少し前に体重を乗せながらしゃがむ。
- 脛と体幹がつねに平行になるように。
- 両膝が90度に曲がるまでしゃがむ。
- 両足で床を強く踏んで元に戻る。