ヨガと気づき|vol.43

メルボルン出身・東京在住の人気イラストレーター、エイドリアン・ホーガンさんは、数年前にヨガを始めて以来、ライフスタイルが少しずつ変わってきたそう。ヨガが与えてくれるささやかな日々の気づきを、毎週コミックエッセイ形式で紹介します。

イラスト・文/エイドリアン・ホーガン

「ヨガは、そのままの自分を受け入れる練習でもある」と、ヨガを始めたばかりの頃に教わりました。

実は僕、昔から人前で足を見せるのが苦手でした。サンダルもあまり履かず、素足で歩くなんてもってのほか。そんな僕が、ヨガを通じて初めて足にきちんと向き合うようになりました。ある先生が「練習の前に足をケアすると、身体が緩みやすくなるし、心の準備にもなるよ」と教えてくれて、それがとても効果的でした。ストレッチやマッサージをすることで、脚が軽くなる感覚があるんです。

特にユキ先生は、レッスンの冒頭に足の裏やふくらはぎを軽く叩くことを勧めています。最初は少し恥ずかしかったけれど、やってみると身体のスイッチが入るのがわかり、ビフォー・アフターの差を感じます。今でも自分の足を「枝豆みたい」と思ってしまうことはありますが、それでも毎日僕を前に進ませてくれる、大切な存在です。

先生のコメント

適度な足裏マッサージやふくらはぎを叩く行為は、神経系や筋肉を活発にしたり、血流が良くなったり、冷え性改善にも良いといわれています。臓器のツボも沢山あるので、内臓機能の活性化にも繋がり、良いこと尽くし。

ヨガでは特に、前屈するポーズなど、身体を大きく動かすことが多いです。始める前に足裏マッサージやふくらはぎへの刺激を行うことで、太股からふくらはぎの裏側にある筋肉が少し緩み、より安全に行うことができます。

特に、朝イチや寒い時期など、体の強張りを感じる時は積極的に取り入れてみてください。
あなたもエイドリアンのような気づきが得られたり、ケアを通してありのままの身体を受け入れられるようになるかもしれません!