Tarzan Webが選ぶ、今週やりたいこと。|2025年5月4週目のWeekly Watch List

今週見逃せないスポーツ大会や映像配信、参加型のイベントなどをTarzan Webが選んで紹介します。

文・岡島みのり リサーチ/林暖茄

5/26(月)|アートと身体の境界を探るランニングイベントに参加する。

東京〈銀座メゾンエルメス フォーラム〉で開催中のグループ展『スペクトラム スペクトラム』の連動企画として、6月1日と2日に、映像作家の津田道子によるランイベント『and run 橋と橋と銀座と』が行われる。同イベントのランニングコースは、津田が自身のリサーチをもとに独自のルートを開拓。銀座にかつてあった水脈や歴史、時間帯による街のイメージの違いを、走ることを通して身体で捉え、身体と場所、イメージの“あいだ”を探るという内容だ。終了後には、グループ展のミニギャラリーツアーも実施。美術鑑賞とランニングという、室内外のアクティビティがシームレスに繋がる、アートと身体の“境界”を探る体験ができそう。予約して参加しよう。

 

5/28(水)|ニューバランスのシグネチャーカラー「グレー」を深掘りする。

ニューバランスを象徴するカラーにちなんで、毎年5月に展開する“グレー月間”。西麻布の〈WALL_alternative〉で行われるアートイベント『GREY ART MUSEUM』では、31日まで、グレーをテーマに、5人のアーティストが作品を制作・展示中。日本絵画の様式を探求する品川亮は、銀箔や墨を用いた描き下ろし作品を、映像や写真をモチーフに活動する長島伊織は「都市」をテーマにした新作映像を発表。他にも、鉛筆画、石膏、ランニングマップまで、ジャンルレスな作品が並ぶ。さらに、ニューバランスが5年に1度だけリリースする伝説的モデル《1300JP》の特別展示も同時に開催。ニューバランスの代名詞ともいえる「グレー」の奥深さを体感できる、シューズファンにとっても見逃せない内容だ。

 

5/30(金)|身体にも地球にもやさしいアフターヌーンティーはどう?

ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町の新作アフタヌーンティー「Blooming Summer Afternoon Tea」では、夏の大地に力強く育つ草花をイメージした料理やドリンクを堪能できる。注目すべきは、スイーツもセイボリーもすべてプラントベースであること。乳製品や卵を使わず、植物由来の食材で仕立てたヘルシーで地球にもやさしい内容にこだわっている。さらに、アフタヌーンティーの売り上げの一部は、自然と人が共に生きる社会の実現を目指す公益財団法人・日本自然保護協会へ寄付。自分にも、地球にも“いいことづくし”のウェルビーイングな体験をこの夏に。

 

5/31(土)|レッドソックス波乱の一年をクラブハウスから覗く。

怪我やトレード、スキャンダル——波乱続きの2024年シーズンを送ったMLB・ボストン・レッドソックス。怒涛の1年にクラブハウスから密着したNetflixのドキュメンタリーシリーズ『ザ・クラブハウス: 密着! レッドソックス1年の軌跡』が配信中。全8話構成で、試合の舞台裏や選手同士の交流、フロントの渋い決断まで映し出される。勝敗だけでは語りきれない、プロスポーツのリアルな一面を感じてみては?

 

6/1(日)|登山家の精神に触れる、ノンフィクションを読む。

「人はなぜ山を愛するのか? 」その素朴な問いから始まる、登山者の精神史とは。『クライミング・マインド』は、登山家の名前や年号、山名、その高さなどを扱う単なる登山記ではなく、山に挑む者たちの内面と、その背景にある哲学・時代性を描き出すことに取り組んだ一冊。19世紀のアルピニズム黎明期から現代の冒険登山まで、時代とともに変容してきた“山をめざす心”を見つめるよい機会に。