ヨガと気づき|vol.14

メルボルン出身・東京在住の人気イラストレーター、エイドリアン・ホーガンさんは、数年前にヨガを始めて以来、ライフスタイルが少しずつ変わってきたそう。ヨガが与えてくれるささやかな日々の気づきを、毎週コミックエッセイ形式で紹介します。

イラスト・文/エイドリアン・ホーガン


自分がその時に抱えている悩みを忘れるのは難しく、ついついそのことばかり考えてしまいます。それでも、ヨガスタジオでカラダを動かすうちに少しずつその思いが軽くなっていきます。

先生のコメント

呼吸法・姿勢・瞑想を組み合わせたヨガ。その言葉の意味するところは、調和・統一・バランスです。

瞑想で精神の集中が深まりきった状態を意味する言葉に”サマーディ日本語で(三昧・ざんまい)”があります。

このサマーディにも段階があり、瞑想中に今の呼吸と坐位の感覚にだけ心を置くと、浮かんでくる思考を察知しながらも、徐々にとらわれなく受け流せるようになっていきます。

過去や未来にとらわれず今を見るようになるということです。

しかしこの瞑想段階まで達するには何年もの鍛錬が必要です。それでも、そこに達する途中の過程でも、たくさんの自己への気づきと感謝に出会うものです。

瞑想が苦手な方は特に、エイドリアンが書かれているように、アサナ※ の練習で一旦自分の身体に意識を集中させて動かすこと。それだけでも少しづつ緊張がほぐれ、思考から解放されていきます。ヨガでのアサナプラクティスは、瞑想のためのウォームアップでもあるのです。

※アサナとは、元々は瞑想時の座法。今ではポーズや姿勢、体位くらいの意味。

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