ヨガと気づき|vol.6

メルボルン出身・東京在住の人気イラストレーター、エイドリアン・ホーガンさんは、数年前にヨガを始めて以来、ライフスタイルが少しずつ変わってきたそう。ヨガが与えてくれるささやかな日々の気づきを、毎週コミックエッセイ形式で紹介します。

イラスト・文/エイドリアン・ホーガン


ヨガのグループレッスンでは、先生と生徒の間で対話のようなものが行われます。先生はポーズを呼びかけると同時に、自分自身の内側に注意を向けるように言います。でも初心者の私は、まだ自分の周りで起こっている具体的なことに集中していました……。ある日クラスにゴキブリが参加しているのを見つけたとき、先生にこのことを伝えるべきか、邪魔しないように放っておくべきか、葛藤しました。

先生のコメント

どんな時でもプラクティス中はできるだけ自身の内側へ意識を戻す。意識が身体の内側へ向いていると、先生に言うか言わまいかどうか?といった葛藤も薄れ、気にならなくなってくるのでは。

とは言え、ポーズ時に集中している中で、どうしても虫が苦手ならばプラクティスの邪魔にならぬよう正直に伝えてみてもいいかもしれません。ステレオタイプの先生なのか、オープンマインドな先生なのかを見極めるのも大切ですね。

実際、都会で生活していると虫が苦手な人もたくさんいると思います。ここはインドの聖地でもなければ、仙人としてのプラクティスではないので、環境をより良くするため、自分にも他人にも正直に、心を自由にプラクティスに励みましょう。

Loading...