いま、デイリートレーナーを履くべき7つの理由。

これからランニングを始める人にこそ、日々のトレーニング用に作られたシューズ「デイリートレーナー」をおすすめしたい。機能性、色や種類の豊富さ、価格帯など、メリットばかりだからだ。今回は「デイリートレーナーをおすすめする理由」を7つに絞り、お伝えしていきたい。

取材・文/神津文人 撮影/吉松伸太郎 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/坂西 透

初出『Tarzan』No.889・2024年10月10日発売

1.アスリートも練習で使う。

ゆっくりと長く走る、デイリーのトレーニングを支えるために開発されたデイリートレーナー。とはいえビギナー専用というわけではない。トップレベルのアスリートもトレーニングやレース前のウォーミングアップ、レース後のクールダウンなどで活用している。アスリートのジョグやウォーミングアップは、市民ランナーからすればかなりハイペース。クッション性と安定性をしっかり備えているから、速いスピードにも十分対応できるのだ。

デイリートレーナー

2.テクノロジーがてんこ盛り。

幅広いレベルのランナーが、トレーニングで活用するデイリートレーナー。ハイレベルであらゆる機能(クッション性と安定性、耐久性と軽量性といった相反する機能も)をバランスよく備える必要があるため、各メーカーの創意工夫が盛り込まれる。最先端のレーシングシューズとは別の観点から開発競争が行われているのだ。デイリートレーナーも日進月歩でアップデートされ、5年前と比べても快適性はかなりレベルアップしている。

3.ロングセラーが多い。

最先端のレーシングシューズと比べると、シリーズ化されてロングセラーとなっているモデルが多いのもデイリートレーナーの特徴だろう。なかには、初登場から四半世紀以上もの間アップデートを繰り返しているモデルもある。多くのランナーがトレーニングやレースで着用し、その意見を吸い上げながら進化を続けているロングセラーは、ランナーと開発者の叡智の結晶と言えるかもしれない。ビギナーも安心してカラダを預けられるはず。

4.耐久性に優れる。

トップアスリートがレースで着用するシューズは、軽量性や反発性を重視するために、耐久性が犠牲にされることがある。なかには、高い機能性が維持されるのが走行距離にして100㎞以下なんていうシューズも存在する。デイリートレーナーは、長い距離を走るトレーニングを支えるためのシューズなので、耐久性も重視されている。機能が長く維持されるので、コロコロと買い替える必要もなく、長く付き合える相棒となるだろう。

デイリートレーナー

5.種類が多い。

ラインナップが豊富な点もデイリートレーナーの特徴。クッション性を重視したものや安定性を重視したもの、反発性を重視したものといった具合に複数のデイリートレーナーを展開しているメーカーも多い。また、レーシングシューズと比べるとカラーバリエーションが多く、ワイドサイズの幅広タイプが用意されているモデルもある。自分の好みの履き心地、好みのデザインの一足がきっと見つかるはずだ。

6.一足で、練習から本番まで。

デイリートレーナーは、レース用に使えないというわけではない。むしろ初めてのフルマラソンで完走を目指すランナーや、4時間、5時間を目標としているランナーにとっては頼もしいレースシューズとなってくれるはずだ。推進力を重視したレーシングシューズは序盤こそ気持ちよく走れるが、疲労でフォームが乱れてくると、機能が十分に発揮されないこともある。その点、バランス設計のデイリートレーナーはレース終盤でも頼りになる。

デイリートレーナー

7.なのに、価格が安い。

走りを支えるための機能がハイレベルでバランスよく搭載され、最先端のテクノロジーもてんこ盛り。それにもかかわらず、デイリートレーナーは良心的なプライス設定のモデルが多い。世界中で多くのランナーが履くため、1足当たりの製造コストが抑えられる。そして、ファンを獲得する“間口”となるので、レーシングシューズと比べると価格は抑え気味になっているのが大きな理由。圧倒的なコスパ。これもデイリートレーナーの魅力だ。