
男前すぎるベンツのセダンで 好物のある二子玉川までひとっ走り。
「イカついと言われるのが、最高の褒め言葉」。と、笑って話すファッションデザイナーの菊乃さんの愛車は、確かに男性が乗っていたら、ゴツい印象を与えるメルセデス ベンツのC200だ。でも、華奢でクールな彼女がハンドルを握る姿は、惚れ惚れするほどカッコいい。
「昔から洋服も音楽もクルマも男らしいものへの憧れが強烈にあって。クールな先輩方が示し合わせたように乗りこなすベンツは、特別な存在でした。だから、“いつかはメルセデス!”という憧れと、“早く乗りたい!”という願望が同居している状態がずっと続いていました」
夢が叶ったのは、昨年のこと。故障続きだった先代ボルボ240セダンが遂に壊れ、結婚を機に買い替えようとなった折、たまたま訪れたベンツのディーラーで、セダン型のC200 アバンギャルドに一目惚れ。

我慢しきれず、路肩に停車して、ミニボンを頰張る菊乃さん。彼女のCクラスは1993年に登場した初代から数えること4代目。
「ベンツらしいベンツだと思って。なぜセダンなの?と友人によく聞かれますが、私にとってクルマは貨物車でも、ファミリーカーでもない。カッコよくいるためのツールなんです。セダンという響きには都会らしさも感じるし、クルマらしいクラシックなフォルムも素敵だなと。そこにベンツならではの重厚感をこってりと味付けしたC200は、まさに理想的なクルマだったわけです」
それからは、好きな洋服に毎日袖を通すように、C200のハンドルをほぼ毎日握るようになった。
「家から近所の渋谷や原宿だって、もちろん一緒。見た目だけじゃなく、2020年製と最新のクルマだから痒いところに手が届くというか、機能が至れり尽くせりなのも最高で。自分のiPhoneを繫ぐだけで、『Apple Car Play』が自動的に立ち上がり、ナビもBGMも直感的に操作できる。天気のいい日は、2パックの『カリフォルニア ラブ』なんかをBGMに遠出したいな〜って気持ちも湧いてくる。といっても、二子玉川に大好物のシナボンを買いに行くだけですが(笑)」
MERCEDES-BENZ C200
- 全長4,690×全幅1,810×全高1,430㎜
- エンジン=1,496cc、直列4気筒DOHCターボ+モーター
- 乗車定員=5名
- 燃費=12.3㎞/ℓ(WLTCモード)
Owner
菊乃(〈PURPLE THINGS〉 デザイナー)
1990年、東京都生まれ。2015年にファッションブランド〈パープルシングス〉を立ち上げる。根っからのイタ車マニアの父親の影響もあって、子供の頃からのクルマフリーク。