失った肌細胞を増やす「真皮繊維芽細胞移植」|美容医療の最前線。
最先端のテクノロジーを使って肌内部から立て直す美容医療なら、一発逆転でたるみは消えるのか。どんな施術? どれほどの効果が? いくらかかるのか。今回は美容・医療ジャーナリストの海野由利子さんに、肌本来の機能を改善させる「真皮線維芽細胞(しんぴせんいがさいぼう)移植」について聞いた。
取材・文/中尾慧里 イラストレーション/うえむらのぶこ 取材協力/海野由利子(美容・医療ジャーナリスト)、韓 麻木(美容ライター)
初出『Tarzan』No.885・2024年8月1日発売
教えてくれた人
海野由利子(うみの・ゆりこ)/美容・医療ジャーナリスト。さまざまなメディアで美容全般、美容医療を中心に、婦人科、予防医療、抗加齢分野に至るまで幅広く取材を行っている。
「真皮繊維芽細胞移植」は失った肌細胞を増やす肌の再生医療。
認可を受けたクリニックのみが行える再生医療「真皮線維芽細胞移植」。肌の張りや潤いを保つコラーゲン線維、エラスチン線維、ヒアルロン酸を生み出す真皮線維芽細胞を自分の皮膚から採取。5週間ほど培養させて移植する。
どんな施術か:耳の裏から米粒大の皮膚を切り取り細胞を培養。分裂・増殖させた4~6億個の細胞を顔や首に移植する再生医療。
価格:細胞採取・培養(細胞6億個当たり)¥550,000。初診料、血液検査などは別途。移植費用 4000万個(4cc/全顔分)¥440,000など。細胞保管料 約¥100,000/1年。
施術時間:皮膚採取は約30分、細胞移植は約1時間。
痛みは?:麻酔をするのでほぼ痛みなし。
ダウンタイム(術後から回復までの期間):腫れ、内出血を生じる可能性があるが数日で治まる。
効果持続期間:約半年から1年。
「肌時計を逆戻りさせ、自然な若さを取り戻す治療で、長期的効果が期待できます。早く始めるに越したことはないですが、何歳でも効果は実感できます」と吉木先生。
移植後の線維芽細胞の定着から修復・再生過程があるため、効果の出現は約1か月後から。肌本来の機能を改善させるので自然な仕上がりに。また、細胞培養センターで保管できるから、いつでも何度でも時間を巻き戻せる。
真皮線維芽細胞移植が施術できるクリニック。
いきなりオペの切開リフトは無理でも、注射やレーザーあたりから始めてみるのはありかもしれない。
「不安や悩みは、経験豊富なドクターとのカウンセリングで払拭して、痛みも効果も楽しんでください!」(海野さん)
よしき銀座クリニック
- 院長:吉木伸子
- 住所:東京都中央区銀座8-9-1 銀座中央通りMMビル4〜7階
- TEL:03-6280-6880
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