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〈ナイキ〉はAIをどう捉えている? パリで開催されたエキシビションで関係者に話を聞きました。
フランス・パリのブロンニャール宮殿を舞台に、『ナイキ オン エア』と名付けられたエキシビションが開催された。
4月にパリで開催された、45年以上の歴史を持つナイキ エアをキーとした新作発表イベント。会場にはエアを搭載したアーカイブの展示も。スポーツ、カルチャーに影響を与えたシューズが並べられていた。
〈ナイキ〉を象徴するテクノロジーである「エア」をキーワードに、ランニング、バスケットボール、フットボールカテゴリーなどの新作を発表。加えて、40人のアスリートによるショーが行われ、ショーのフィナーレには、アスリートとエアの未来に向けたコンセプトをもとにナイキのイノベーションチームがAIを駆使し3Dプリントで形にしたフットウェアが披露された。
今後ナイキは、AIを活用しながらプロダクト開発をしていくのだろうか。A.I.R.(Athlete Imagined Revolution)と名付けられた今回のプロジェクトを指揮したナイキ チーフ・イノベーション・オフィサーのジョン・ホーク氏は次のように語った。
「AIは人間の想像力に取って代わるものではないと思っていますが、想像力を増幅させてくれるだろうと考えています。デザイナーが、ラフなアイデアからもっと精密な美しいイメージを作り出すまでのスピードを速める助けをしてくれるでしょうし、イメージを3Dのコンプリートデザインにするサポートもしてくれるでしょう。AIを活用すれば、デザイナーはより良いデザイナーになれるのです。今まで以上に速く、アスリートの夢を形にすることができるようになるでしょう。私はそれをとても楽しみにしています」
『ナイキ オン エア』で発表された《ナイキ ペガサス プレミアム》(2025年発売予定)の開発にも、AIやコンピューテーショナルデザインが利用されたという。
フルレングスかつ、ビジブルに搭載されたエア ズーム ユニットは、足の形に沿うように立体的にデザインされたもの。これはナイキとして初の試みだが、エア ズーム ユニットを足の形状により近い新しい曲率に変形させることができた背景には、AIなどの最先端テクノロジーの活用があるのだ。
スポーツシーンをリードしながら、進化を続けるナイキとエア。今後の展開も楽しみだ!
取材・文/神津文人