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“バイオメカニクス”フィッティング アメリカ発〈Orthofeet〉、日本初上陸!

欧米ではメジャーな足病学=ポダイアトリー。この考えに基づき、バイオメカニクス(生体力学)的にも理に適ったシューズを作り続けるブランドがある。この春、日本初上陸の〈オーソフィート〉だ。

取材・文・編集/大田原透 撮影/小川朋央

初出『Tarzan』No.876・2024年3月21日発売

“バイオメカニクス”フィッティング アメリカ発〈Orthofeet〉、日本初上陸!

久道勝也先生

久道勝也先生

話を聞いた人

ひさみち・かつや/医師。足と歩行の専門病院である〈下北沢病院〉(東京・世田谷区)理事長。“足から人生を支える”医療を通じて、「足病学(ポダイアトリー)」を日本に根付かせる活動を展開している。足病フットケア学会評議員。

足と歩行の健康寿命は50歳!? “クツ選び”からケアしよう

「足は、老化が一番早く訪れる部位。欧米で盛んな“足病学(ポダイアトリー)”の領域では、足の健康寿命は50年とされています」 と語るのは、東京・世田谷の足と歩行専門の〈下北沢病院〉理事長・久道勝也先生である。

「50歳を目安に、足の健康や歩行に何らかの問題が出る可能性が高まります。そのバロメーターになるのが、歩行速度です」

久道先生によると、歩行者向けの信号を渡り切れる速度(秒速1m)よりも速い“キビキビ歩き”維持が寿命の長さの目安になるという。

「キビキビ歩きは、秒速1.3m(時速4.6㎞)。不動産屋の表示の“駅徒歩〇分”の速度が目安だと思います。もちろん身体能力には個人差があるので無理は禁物です」

歩行速度が速いほど、生存率も健康寿命も高くなるのだとか!

「歩き続けるためには、きちんとした作りのクツを選び、踵に合わせて正しく履くことが大切です。人生、長く歩き続けるには、歩くことそのものが必要なのです。きれいなフォームで、無理をしないで楽しむことで、長く歩けるようになります」

久道先生は、歩行をサポートし、足を支える土台となるシューズ選びの重要性を強調する。

「当院でも、医学的に優れたプロダクツを表彰するアワードを開催するなど啓発に努めています。今30~40代の方でさえも、50歳に備えるなら、足や歩行に対するケアを始める時間の余裕はありません。50歳を過ぎた方であれば、今のトラブルを無視し続けると、治療も遅れ、やがて骨や関節の変形など取り返しがつかないことに繫がります」

足は、全体重を支えながら、歩行やランで酷使され、しかも心臓からも遠いため循環器的にも不利な臓器なのだとか。足と歩行の人生は50年。足元から見直す時間的な余裕は、確かに残されていない。

「足病学」の知見を生かしたアクティブモデルが登場

「足病学」の知見をもとに数々のシューズを開発する〈オーソフィート〉。その新たな顔となるアクティブなモデルが、《ティロス》と《ニラ》だ。爪先から踵にかけてのマイルドなロッカー構造(揺りかごのような形状)に加え、衝撃吸収性と反発性に富んだEVA素材のミッドソールを採用することで、フィットネス目的のウォーキングから、ビジネスやレジャーなどの普段使いまで快適に履けるシューズとなっている(《ティロス》と《ニラ》の基本構造は変わらないが、男女によりフィットするラスト(足型)でそれぞれ作られている)。

Men’s model 《TILOS(ティロス)》

Men’s model《TILOS(ティロス)》

サイズ25~28㎝。カラーは2色展開(グレー、オリーブ)。足幅で選べるミディアムとワイドの2タイプ展開。24,200円(税込み)。

Women’s model 《NIRA(ニラ)》

Women’s model
《NIRA(ニラ)》

サイズ22~25㎝。カラーは3色展開(ブラック、ライトグレー、ターコイズ)。足幅で選べるミディアムとワイドの2タイプ展開。24,200円(税込み)。

アンバサダーの国山ハセンさん「説得力も安心感もある」
くにやまはせんさん

くにやま・はせん/1991年、東京都生まれ。TBSテレビアナウンサーからスタートアップ企業〈PIVOT〉の映像プロデューサーに転身、並行してテレビ出演などタレント活動も行う。趣味は、サッカー、ワークアウト。

「子どもとの散歩や、仕事での移動で歩くことが多いのですが、今まで自分の足に合うシューズがなくて…。ウォーキングはカラダの健康だけでなく、考える時間としても重要なので〈オーソフィート〉のシューズに出会えてよかったと感じています。〈オーソフィート〉は医学的なアプローチがあるシューズなので、説得力も安心感もあるのが魅力です。履くだけで歩く姿勢まで良くなった感覚は、まさに僕のための一足と言えます!」

※あくまで国山さん個人の感想です。

〈オーソフィート〉がアメリカで支持される5つのワケ

① “ひと味違う”ハンズフリー

シューズに踵が滑るように入る、独自構造「イージー スリップオン システム」。ポダイアトリーに基づく設計で、しっかり踵をホールドする。

シューズに踵が滑るように入る、独自構造「イージー スリップオン システム」。ポダイアトリーに基づく設計で、しっかり踵をホールドする。

ハンズフリーでシューズが着脱できる〈オーソフィート〉独自の「イージー スリップオン システム」(米国特許取得)。腰や膝、関節などにトラブルを抱えた方や、妊娠中の方への“ペインフリー”を重視した設計になっている。

② 取り外せる「アーチブースター」 &組み合わせ自由の 「フィッティングスペーサー」

左/踵からアーチにかけてサポートするグリーンの「アーチブースター」。中/厚さ1・6㎜の「フィッティングスペーサー」。右/厚さ3・2㎜も同梱。

左/踵からアーチにかけてサポートするグリーンの「アーチブースター」。中/厚さ1.6㎜の「フィッティングスペーサー」。右/厚さ3.2㎜も同梱。

甲の厚みや足型、クセに合わせて“フィッティングをカスタマイズできる”3つのパーツを付属。足が内側に倒れ込む“回内足”や扁平足気味の方、“ハイアーチ”タイプには、土踏まずをサポートする「アーチブースター」をセット。弾力性のあるプラスチック部材が、着地時に足が内側へ過度に倒れ込む“オーバープロネーション”を防いでくれる。さらに、厚みの異なる「フィッティングスペーサー」(1.6㎜と3.2㎜)も同梱。足の甲の厚みに応じたフィッティング調整が可能。

③ 足幅でも選べる 「2ウィズ」展開 

履く人の足に合ったシューズを提供する〈オーソフィート〉は、同じ足長でも、2つのタイプのシューズを用意している。ジャストフィットな一足を選びたい。

履く人の足に合ったシューズを提供する〈オーソフィート〉は、同じ足長でも、2つのタイプのシューズを用意している。ジャストフィットな一足を選びたい。

一人ひとりの足に合ったフィッティングのために、〈オーソフィート〉は同じ足長のシューズでも、幅に応じてミディアムとワイドの2つのタイプを用意している。男性の目安は、ミディアム=D、ワイド=2E。女性の目安は、ミディアム=B、ワイド=D。店頭で“選べる自由”が堪能できる!

④ バイオメカニクスに基づいた インソール

履き心地を重視する〈オーソフィート〉は、足と直接触れるインソールを特に重要視している。そのため3層構造のプレミアムなインソールを標準装備する。

履き心地を重視する〈オーソフィート〉は、足と直接触れるインソールを特に重要視している。そのため3層構造のプレミアムなインソールを標準装備する。

アーチをサポートし、クッション性にも富むインソール(中敷き)は3層構造だ。足に触れる面は、抗菌性と吸湿性に優れた素材を採用。踵から爪先にかけての厚みのあるポリウレタンの中間層は、着地衝撃を緩衝、長時間の歩行も快適にサポートしてくれる。さらに最下層には、着地衝撃を緩衝する円形のクッションフォームを踵部に配置。〈オーソフィート〉のシューズには、バイオメカニクスに基づいたプレミアム矯正インソールが標準装備されているのである。

⑤ しなやかで足に フィットするアッパー 

足の甲を優しく包み込むアッパーは、シューレース(靴紐)で調整することで、より足にフィットさせることができる。緩みにくい平紐を採用している。

足の甲を優しく包み込むアッパーは、シューレース(靴紐)で調整することで、より足にフィットさせることができる。緩みにくい平紐を採用している。

痛みや腫れを伴うような足や足指のトラブル、痛みに敏感な方でも安心して履けるシューズを目指す〈オーソフィート〉。足先から甲を包み込むエンジニアードメッシュは、フィット感を重視し、柔軟かつ伸縮性に富み、なおかつ撥水性にも優れた素材を採用している。

INFORMATION

オーソフィート

オーソフィートのロゴ

1984年にアメリカで生まれた〈オーソフィート〉。設立者は、ロン・バーとマイケル・バーの2人兄弟だ(兄のロンは生体医工学の素養があり、弟は機械工学のエンジニア)。最新機種である《ティロス》や《ニラ》にも受け継がれているのは、カラダにトラブルを抱えている人にも優しいハンズフリー設計や、プレミアム矯正インソールの標準装備、履き心地をカスタマイズできるパーツの同梱などのバイオメカニクス的な視点でのシューズ作り。実は、兄のロンは不慮の事故で足を欠損。これを契機に〈オーソフィート〉が誕生したのだ。

問い合わせ先:ベネクシーカスタマーサービス

〈オーソフィート〉は、2024年3月よりBENEXY店舗、Quorinest店舗、ベネクシーオンラインショップにて本格展開。

 

※商品の取り扱い状況は、店舗に直接お問い合わせください。