1回3分!変形した足を本来の姿に近づける「ゆびのば体操」
自分の足に合っていない靴選びなど、長年の悪習慣で足が変形すると、バランスよくカラダを支えられず、様々な不調の原因に。そこでおすすめしたいのが本来の足の姿に近づける足育法、「ゆびのば体操」。毎日続ければ、カラダの安定感アップを実感できるはず。
取材・文/宮田恵一郎 イラストレーション/森優
初出『Tarzan』No.867・2023年10月19日発売
石田力さん
教えてくれた人
いしだ・ちから/1984年生まれ。〈みらいクリニック〉主任、痛みと姿勢の外来担当。「ゆびのば体操」のセミナーではインストラクターを務め、出張パーソナルトレーナーとしても活躍。
目次
話題の「足育」に効く、“ゆびのば”メソッド
二足歩行になり、人類は足のトラブルを多く抱えるようになった。最大の理由は、自分の足に合っていない靴選び。
長年の習慣により徐々に変形した足を本来の姿に近づける“足育法”がある。それが〈みらいクリニック〉がスポーツトレーナーと考案したストレッチ“ゆびのば体操”。今回はマッサージも組み合わせた特別メニューを紹介。
「1回たった3分。歯磨きするように毎日続ければしっかりと足指が伸び、足と床の接地面積が広がることでバランスよくカラダを支えられるようになります」(〈みらいクリニック〉主任の石田力さん)
いわば人間本来の足のポテンシャルを最大化できるということ。そうなれば、カラダに一段上のエンジンを搭載したも同然。走る推進力が高まり、自己記録更新も夢ではなくなるかも!?
1. まずは足指をふんわり握る
足の指先と、逆側の手の指の付け根を合わせて組み、卵を包み込むようにふんわりと優しく握る。その際、指の根元は少し隙間を空けること。
2. 上下に5秒ずつ倒す
1のまま、もう片方の手で足首を支え、息を吐きながら優しくゆっくりと上に倒して5秒キープ。次は同じように下に倒し、5秒キープ。各10回。
3. 付け根をつまむ
足指の付け根を横から手の親指と人差し指でつまみ、グリグリと5〜10秒揉んで足指の筋膜をリリースする。全指1回ずつ。
4. 足指の間をマッサージ
八風と呼ばれるツボ(指と指の間)を手の親指と人差し指でつまみ、5〜10秒グリグリと揉んで、滞りやすい足指の末端まで血流を促す。各1回。
5. 内反小趾・外反拇趾が気になる人はもうワンステップ
左/内反小趾の人は、立方骨部分を手の親指で押し上げるように揉む。右/外反拇趾の人は、太白と呼ばれるツボを親指で押し上げるように揉む。