
子供やパートナーといいトレーニング時間を
1976年発売のこの洋書は、“Play Hard. Play Fair. Nobody Hurt”をコンセプトに掲げたまさしくグッドトレーニーな一冊。
小学校の運動会で体験した人もいるだろうパラバルーンの源流ともいえる『パラシュート』というゲームや、大玉転がしじゃないけど、頭上の大玉を相手陣地に落とす『アースゲーム』などもヒッピームーブメント期に考案。
みんなでやるのも楽しそうだが、子供やパートナーといいトレーニング時間を過ごすため、本に載る1人か2人でできるゲームを紹介しよう!
『NEW GAMES』
『THE NEW GAMES BOOK』(1976)と、続編の『MORE NEW GAMES!』(1981)には数えると合わせて122個のカラダを使うゲームが載っている。本の発売は1976年だが、活動は70年代初頭から。
パット・ファリントンが財団を設立し、『Whole Earth Catalog』の編集者も賛同者の一人だった。財団は今も残っていてHPから当時の写真が閲覧できるから一見の価値あり。
① Tweezli-whop
ワイオミング州ではトゥードゥル・ドゥーピングとも呼ばれるこの遊び。地面に足がつかない高さの木製の手すりに跨り、たくさんの干し草を敷けば、藁を詰めた麻袋で叩き合う。
楽しいだけでなく、これは緊張をほぐす効果もあるらしい。麻袋も干し草も、そう手元にないから枕と布団で代用してみるといいかも?
② Schmerltz
テッド・ドレイファスとズペテ・ホワイトリーという2人が考案した、自家製トス&キャッチミサイル!
踵のない長めのチューブソックスに、ソフトボールを入れれば、はい完成。靴下の端を持って、手元で数回くるくると回し、臨界速度に達したら空に飛ばす。練習すれば彗星のごとく狙った先へ飛ばすことができる。
③ Hunker Hawser
公園にある、子供が乗ったりしている切り株や半タイヤ。何に使うんだろう、という疑問が解決。
このゲームは双方があれに乗りロープ一本を引き合うだけ。綱引きはパワーがあるほうが有利かもだけど、これなら意外とわからない。バラエティ番組などでバランス対決をしていたりするけど、源流がここにあった。
④ Butt Off
日本では手押し相撲という遊びがある! が、このニューゲームスでもそれは取り上げられていて「Stand Off」と呼ばれている。
そしてこちらはそのアレンジバージョン。写真の通り背中合わせになって、お尻をぶつけ合って押し合うということだ。単純だけど、いつもの手押し相撲より、結構体力を使うし楽しい。