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新年だから…だけじゃない。冬に運動を始めるとお得な理由
年末年始を迎え、この一年を振り返ってできたことやできなかったことを自分なりに振り返る人も少なくないだろう。『ターザン』編集部員のアサクラもその一人。むしろこの男は、できなかったことにばかり目を向けているようだ。
アサクラ
運動を始めたい人
学生時代はサッカー部の主将を務め、社会人になってからはジムで鍛えていた時期も。だが歳を重ねるにつれ、仕事で背負う責任やお酒の量も増え、体重も増加中。
「今年ボクは30歳になったんですが、この間部屋の隅から25歳の頃に受けた健康診断の結果が出てきて。この5年で体重が10kgも増えていたんです。さすがに運動しないとヤバいんですけど、取材によっては朝は早いこともあれば、仕事や遊びで夜が遅くなることもあったりと、不規則でして…」
『ターザン』編集部でありながら体重増加傾向のアサクラだが、、根はわりとマジメ。こんな自墜落な生活を来年には持ち越せない、と考えているらしい。
「とりあえず忙しさを言い訳にしないで運動します。まずはランニングをして、5年かけてこさえた贅肉を燃焼する。あと、来年はジム通いも再開したいです。ほどよく筋肉をつけて、太りにくいカラダに変えないとですね」
アサクラのように年末年始に運動を始めようと意気込む人は多いはず。
事実、気温が低い冬は夏よりも基礎代謝が上がりやすい(体温を維持しようと熱をつくるため)という点で、健康維持やダイエットを目的とした運動を始めるには最適な時期だ。
一緒に行いたい食生活の改善。まずは「朝食」をしっかり摂ることから
アサクラの尽きない反省は食事にも。
「もう20代じゃないのに、ワンプレートや丼モノだけでどか〜んとお腹を満たす…たまにならまだしも頻繁に。そういう大学生みたいな食生活をしてるんですよ。編集部員として知識はあるので、よろしくないな、と思いつつ」
よろしくないと思います。というわけで、管理栄養士の牧野直子さんにアドバイスをお願いすることに。
牧野直子さん
教えてくれた人
料理研究家やダイエットコーディネーターとしても活動。レシピ提案をはじめ、料理制作、原稿執筆、料理教室、メディア出演などに加え、保健センター・小児科での栄養相談も行う。
牧野さん:まずはアサクラさんの、今の食生活について教えてください。
アサクラ:基本は昼と夜の1日2食ですねぇ。朝食についてはお金がなかった大学生の頃から摂る習慣がないので、もう10年近く食べてません。昼と夜は社員食堂で済ませますが、忙しい日は昼食を抜いて、その分夜にがっつり食べることも。自炊を全くしないので、土日は全て出来合いのものです。
牧野さん:なるほど…。体重や体型の変化は?
アサクラ:ございます。この25歳から今に至るまでの5年で体重が10kg増えました。おそらく筋肉ではなく脂肪メインで。
牧野さん:その変化にこそ、この5年間送ってきた食生活が表れていますね。ただこれは、20代社会人男性のあるある話でもあります。ちなみに女性の場合は、出産や更年期などによるホルモンバランスの変化に伴って体重が増えやすくなる傾向が。ともあれ、アサクラさんはまだ30歳。今が取り戻すチャンスとも言えます。
——それでは30代になって初めて迎える新年に意気込むアサクラは、まず何から始めるべきか。
牧野さん:今の生活を少しずつ朝型にシフトすることから始めましょう。具体的には、起きたらまず朝日を浴びて、糖質とタンパク質を摂る習慣を通して、“朝がきた”とカラダに教えましょう。体内時計を朝にしっかりとリセットして生活習慣を整える、そのために大切なのが朝食です。
アサクラ:朝、時間も食欲もないんだよな…(小声)。
牧野さん:まずは飲み物でもいいんですよ。今まで食べる習慣のなかった朝ごはんを急に摂るようにするのは難しいですから。さらっと飲めてカラダに嬉しい栄養を含むものを摂ると、消化吸収のために胃腸が活動し始める結果、代謝も上がる。朝に代謝を上げておくと、そのまま一日中代謝のスイッチが入った状態が続きます。逆に、朝に何も口にしないと代謝のスイッチが入らない。だから朝食抜きが当たり前になると太りやすくなるんです。
運動を始めるなら。知っておきたい「アーモンド」の栄養の魅力
アサクラ:朝の欠食を体現するのがボクのカラダというわけですね。長年何も食べてなかった分、伸び代しかない。でも栄養か…ハードルたけ〜!
——そこで今回、アサクラにファーストステップとして勧めるのが朝に摂るプロテインの「アーモンドミルク」割り。
アサクラ:プロテインで朝イチのタンパク質補給をすることは代謝を上げるためにも大事なのは分かります。でも、アーモンドミルクは何がいいんですか?
牧野さん:アーモンドミルクの原材料は、その名の通り「アーモンド」。アーモンドには、エイジングの原因でもある活性酸素の働きを抑える、抗酸化ビタミンのビタミンEが含まれています。運動をすると、どうしても酸素量が増えて活性酸素も増えてしまう。ランニングを始めるというアサクラさんには、ぜひ摂ってもらいたい栄養素です。
アサクラ:アーモンドって運動する人との相性がいいんですね。
牧野さん:アーモンドは食物繊維も摂れるので、お腹にも嬉しいですよね。あとはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれています。
アサクラ:そんなアーモンドの栄養素をチャージするために、プロテインをアーモンドミルクで割る、と。最近はスーパーやコンビニでもアーモンドミルクはよく見かけるので、確かに手軽に生活に取り入れられそうです。面倒くさがりの自分でも続けられそう。
——フィットネスを楽しむ人こそプロテインはもちろんだが、セルフケアへの意識も高まる昨今、タンパク質にプラスαするなら抗酸化成分も一緒に摂りたいところ。手軽に摂れるアーモンドミルクでプロテインを飲むことは、その点でも合理的なのだ。
アーモンドの栄養のポイント
- 抗酸化ビタミンであるビタミンEが豊富
- 不足しがちな食物繊維を摂取できる
- カルシウムやマグネシウムなどのミネラルも補給できる
まずは基本の「朝のプロテイン×アーモンドミルク」
朝に不足しがちなタンパク質と抗酸化ビタミンであるビタミンEを一緒に摂れる点で、朝食向きなプロテイン×アーモンドミルク。
また、アーモンドに関する著書も持つ慶應義塾大学医学部化学教室の井上浩義氏教授によれば、エイジングの一因でもある細胞の酸化は、睡眠中と比べて呼吸数が増加する午前中に起こりやすくなるそう。これも朝にビタミンEを摂るべき理由の一つだ。
気になるマリアージュをさっそく試してみよう。
今回は3種類のプロテイン(チョコレート味・ストロベリー味・プレーン味)と、砂糖不使用タイプのアーモンドミルクを用意。
普段、水や牛乳で割っているプロテインをアーモンドミルクに置き換えるだけなので、もちろん超手軽。
自他ともに認める甘党のアサクラ。チョコレート味×アーモンドミルクを飲むやいなや「これ、ココアです! アーモンドミルクの風味とも相性がいい」と目を見開く。
ストロベリー味×アーモンドミルクも「意外にも味がケンカしません。このストロベリー味、酸味も感じられるすっきりとした甘さで、運動後も飲みやすそう」と嬉しそう。
続いて、プレーン味×アーモンドミルクもぐいっと。「アーモンドミルクそのものの味わいを楽しめる。ごくごくいけます」と、こちらもいい飲みっぷり。プロテイン×アーモンドミルク、どうやら気に入ったようだ。
アサクラ:は〜、どれもおいしくて、ごくごく飲んじゃいました。
牧野さん:プロテインはいくつかの味を揃えておくと飽きずに続けられそうですよね。
アサクラ:実際、日によって飲みたい味も変わりますし。あと、アーモンドミルクがチョコレート味だけでなくストロベリー味にもよく合うのがボクとしては意外でした。
もっと! 朝のアーモンドミルク活用術
アーモンドミルクの可能性は無限大。プロテイン以外にも朝の定番メニューに使いやすいので、活用術を心得たいもの。そこで牧野さんにアーモンドミルクを使用したアレンジレシピを教えてもらった。
忙しい朝もコーヒーだけは欠かせないという人に、ぜひ試してほしいのがアーモンドミルクラテ。「アーモンドの香りがコーヒーの風味にマッチします」(アサクラ)。
シリアルにかけるミルクにアーモンドミルクを使う…、これもおいしくないハズがない。「軽快な食感のシリアルと香ばしいアーモンドミルクが好相性です」(アサクラ)。アーモンドミルクをかけると“追い食物繊維”ができるのもポイント。
とにかく健康的なものを欲している時は、アーモンドミルクと冷凍ブロッコリーをミキサーにかけた“抗酸化成分マシマシスムージー”。「とろとろでキウイフルーツみたいな舌ざわり。よくある甘いスムージーより個人的には好みです」(アサクラ)。バナナを加えると飲みやすさもアップ。
「お腹が空いたな」と起き抜けに感じたら、レンジ解凍した焼きおにぎりに、温めたアーモンドミルクに顆粒だしを溶いたものをかける。
「だしの効いたアーモンドミルクと冷凍おにぎりの醤油が合わさり、まろやかな和風味に。レンチンだけで作れるなら言うことなしですね」(アサクラ)。お好みでネギなどの薬味を加えても美味。
ちなみにアーモンドミルクは加熱しても牛乳や豆乳と違って膜がはらないので、レンジ調理にも使いやすい。
アサクラ:牧野さん、色々とご馳走様でした! 今回教わったメニューはどれも料理無精なボクでも作れそうです。
牧野さん:プロテイン×アーモンドミルクを朝に飲む習慣を通して、代謝のスイッチを入れる練習から始めてください。カラダが徐々に朝に慣れていくと、いつか朝起きた時に「お腹空いたな」と感じられるはず。その時は、シリアル×アーモンドミルクや焼きおにぎり×アーモンドミルクなどの朝ごはんをどうぞ。咀嚼という行為により、さらに目を覚ましたり代謝を上げやすくなります。
アサクラ:せっかくランニングやトレーニングを頑張るなら、そもそもの生活のベースを整えないと効率が悪いですもんね。
牧野さん:ようやく『ターザン』編集部員らしい発言が(笑)。脅すわけではありませんが、中性脂肪値などの項目で引っかかっていない今こそ変わりどきですよ。
アサクラ:押忍! 来年は心機一転頑張ります!!