2023年秋:初めてのプレート入りに推したいランシュー6選
カーボンプレートは、近年のランニングシューズの大きなトレンド。プレート入りのシューズはエリートランナー向けと思っている方もいるかもしれないが、初・中級のランナーに適したプレート入りのシューズもある。プレートシューズ特有の推進力を得てランを楽しもう!
取材・文/神津文人 撮影/園山友基
初出『Tarzan』No.866・2023年10月5日発売
目次
ASICS《MAGIC SPEED 3》
先進機能を搭載し、自己ベスト達成をサポート
〈アシックス〉のトップレーシングシューズが持つ先進機能を引き継ぎながら、より多くのランナーが活用できるカーボンプレートシューズとして登場した《マジックスピード》。
シリーズ最新作では、FF BLAST PLUS(エフエフ ブラスト プラス)という高反発で軽量な素材をミッドソールの全面に採用。前作よりも踵部の接地面積が拡大することで、安定性も確保している。また前作よりも約20g(※27cmの片足重量)軽くなった。
HOKA《MACH X》
アスリートの要望に応えて誕生したプレートモデル
「トレーニングの質を高めたい」というアスリートの声に応えて誕生した《マッハ エックス》。カーボンプレートよりもソフトな、Pebax(ペバックス)製のプレートを搭載。それゆえコントロールしやすく、突き上げが少ないためデイリーのトレーニングに適している。
2層構造のミッドソールの上部には、軽量で反発性に優れたPEBA(ペバ)フォーム、ボトムには安定性確保のためにEVAフォームを採用している。
New Balance《FuelCell Propel v4》
TPUプレートを搭載。お手頃価格も魅力的
レース用のカーボンプレート入りシューズと、ジョグ用のプレート非搭載シューズを繫ぐ存在として開発されたモデル。搭載されているTPU(熱可塑性ポリウレタン)プレートは、カーボンプレートよりも柔らかくしなやかで、反発はマイルド。
ミッドソールには、反発性と軽量性に優れたFuelCell(フューエルセル)を採用。トップモデルに採用されているものよりも、柔らかさに重きを置いた配合になっている。
PUMA《DEVIATE NITRO 2》
対象は全てのランナー。誰もが気軽に履いてOK
“誰でも履けるみんなの厚底”として登場した《ディヴィエイト ニトロ》がアップデート。ミッドソールにNITRO ELITE FOAM(ニトロ エリート フォーム)を採用することで、高い反発性とクッション性を両立しながら、軽量化にも成功している。
最大限のエネルギー伝達を実現すべく設計された形状のカーボンプレートを搭載。アウトソールには、抜群のグリップ力を発揮しながら耐久性に優れたラバーを採用している。
SKECHERS《GO RUN Max Road 6》
抜群のクッション性を備えた超厚底モデル
ソールの厚みは最大で41mmという超厚底モデル。ミッドソールには軽量で反発性に優れたHYPER BURST(ハイパーバースト)を採用。
非常にクッション性が高く、走っていてもそのソフトさを強く感じることができる。ミッドソールには「H」形のカーボンプレートを搭載。
プレートの効果で安定性が高められているため、超厚底ながらブレにくい。長時間、長距離のランニングを快適に行えるシューズといえる。
YONEX《SAFERUN 200X》
膝を守ることを目指した、走行安定性に優れた一足
膝を守り、ケガのリスクからランナーたちを保護することを目的に開発された《セーフラン》シリーズ。
ミッドソールには一般的なEVAよりも約30%軽いフェザーライトエックスを採用。また、踵部には同じくEVAと比べて衝撃吸収性が約28%、反発性が約62%も高いパワークッションプラスを使用している。
さらに、ミッドソール内部に3Dパワーカーボンを搭載することで、ねじれを抑制。筋肉への負担を軽減している。