鍛えるシェフの筋肉レシピ:真鰯のベッカフィーコ
自身もトレーニングを行う“鍛えるシェフ”直伝の料理を紹介する「美味い筋肉レシピ」シリーズ。今回は〈ダイタリア〉オーナーシェフ・佐藤大介さんに教えてもらった「真鰯のベッカフィーコ」。
photos: Chihiro Oshima text: Noriko Ozawa nutrition supervision: Reiko Kawamura
初出『Tarzan』No.865・2023年9月21日発売
佐藤大介さん
教えてくれた人
〈ダイタリア〉オーナーシェフ。学生時代にJリーグユースに属した後、プロの選手に。引退後イタリアを巡り、帰国して料理の道へ。26歳で独立。2019年にイタリアワインと料理が楽しめる現店開店。
元プロのサッカー選手だった〈ダイタリア〉の佐藤大介さん。“ワインが飲みたくなる高タンパクイタリアン”、今回は食欲の秋!も満足間違いなしの活力メシ。
旬の脂が乗ったイワシに炒ったパン粉、レーズン、ナッツなどの詰め物をして焼いたベッカフィーコは、シチリアの郷土料理。「本来は前菜ですが、通常の倍くらいの詰め物をして豪快に」。
真鰯のベッカフィーコ
材料(2人分)
- 真鰯(手開きするか、開いた状態で)… 4枚
- [A]
- 乾燥パン粉…3/4カップ(30g)
- ケッパー…適量
- オリーブ(種なし)…5粒程度
- アーモンド…10粒程度
- 干しブドウ…大さじ1強
- バジル(フレッシュ)…2〜3枚
- オレガノ(乾燥)…適量
- オリーブオイル…少々
- 塩・コショウ…各適量
- オレンジ…1/4個(搾る。皮はみじん切り)+飾り用1/4個(薄切りに)
- ルッコラ(ちぎる)…適量
- おいしいオリーブオイル…適量
作り方
- 詰め物の材料[A]のケッパー、オリーブ、アーモンド、干しブドウ、バジルをすべてみじん切りにする。
- フライパンでAのパン粉を乾炒りする。火を止め、オリーブオイル、1、オレガノ、オレンジの皮を加えてよく混ぜる。塩・コショウで味を調え、搾った果汁を加え混ぜる。4等分にし、それぞれ手で軽く握って俵形にする。
- 鰯は1枚ずつ皮面を下にして置き、頭側に俵形にした2を1つずつ乗せる。4枚とも尾に向かって巻き、楊枝で留める(冷蔵庫に1日置いてなじませても)。
- 3においしいオリーブオイルをかけ、塩を振る。250℃に温めたオーブンに入れて約10分焼く(230℃に温めたオーブントースターでは約12〜14分)。
- 皿に飾り用オレンジ、ルッコラを敷き、4を盛る。
ポイント
栄養ポイントはココ!
イワシは魚の中でも筋肉の合成や免疫力の保持に役立つビタミンDが豊富。また、カラダにいい脂・オメガ3系、特に血管を健康にし、中性脂肪を下げる効果が高いとされるEPAが多く、血管の健康、脂質対策にもおすすめ。 by 管理栄養士 河村玲子さん