ポイントは“冷たすぎない”。AVA血管を冷やして残暑を乗り切ろう
もうすぐ9月だというのに、なかなか暑さが終わりそうにない。そこで残暑を乗り切るための2つの「手のひらを冷やすアイテム」を紹介。ポイントは“冷たすぎない”ことだそう。
取材・文/山田真緒 撮影/中島慶子
初出『Tarzan』No.863・2023年8月24日発売

手のひらを冷やして残暑を乗り切ろう
6月から続く酷暑にそろそろうんざり。そんな今こそ、手のひらを冷やして全身をクールダウンしよう。
手のひらには、「AVA(動静脈吻合)血管」という体温調節を担う血管がある。動脈と静脈を繫ぐ血管で、全身の末端と顔にしか存在しない。
〈まつうら工業〉の井戸英二さんによると、12~15度程度のもので手のひらを長時間冷やすと、冷たい血液が全身を巡り深部体温の上昇を抑える。
就寝中に使えば、睡眠の質が向上し疲労回復に。運動前に使えば、体温の急上昇を防いでパフォーマンス向上につながるそうだ。
注意したいのは、保冷剤や氷を使うと、低温で血管が閉じてしまい逆効果なこと。冷たさも持続しない。専用の商品を使えば適温を20分〜1、2時間ほど保つことができる。
手のひらを冷やして残りの夏を快適に過ごそう。