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コンビニジムの登場や、ブティックジムの充実など多様化が進むジム。そこで、いざトレーニングを始めようと思った時、途中で挫折しないためにも重要なのが自分に合ったジム選び。今回はそれぞれのジムの特色と、向いている人の特徴を紹介。あなたに合ったジム選びで、今度こそトレーニングを習慣に!
ひと口にジムと言っても、千差万別。備えている設備も、トレーニングの内容も違えば、価格も異なる。
総合ジムであれば、ウェイトトレーニングに加えて、スタジオフィットネスが楽しめ、場所によってはプールやサウナまで備えている。パーソナルジムならば、贅沢にトレーナーがマンツーマンで指導してくれる。近年、ブームを経て定着した24時間ジムは、好きなときに足を運べるのが魅力だ。
特定のトレーニングに特化したブティックジムは、勢いを増してさらに多様化が進んでいる。今、熱視線を浴びているのは、月に3000円程度の破格な会費で通えるコンビニジムだ。
自分に合うジムを選ぶことは、挫折しないための大切なポイント。ジムにはどんな種類があり、それぞれがどんな人に適しているのかをチェックしていこう。
〈ティップネス〉〈コナミスポーツクラブ〉〈スポーツオアシス〉〈メガロス〉〈ルネサンス〉〈セントラルスポーツ〉〈ゴールドジム〉などが総合ジムを代表する大手。
もちろん設備は店舗によりけりではあるが、何でも揃っているのが“総合”と呼ばれる所以だ。有酸素運動用のバイクやトレッドミル、筋トレ用のマシンは豊富に揃い、フリーウェイトゾーンも充実。
さまざまなスタジオプログラムが用意され、プールや大浴場、サウナまで備え、昨今のニーズに応えて女性専用エリアを設けているところもある。
別料金にはなるもののパーソナルトレーナーによる指導も受けられる。
月会費は10,000〜15,000円程度が目安になるが、土日限定、デイタイム限定といったプランも用意されている場合が多い。飽きっぽい人、欲張りな人は、総合ジムにすれば間違いない。
365日、24時間好きな時に通えるのが魅力。深夜や早朝にしか運動時間が取れない人には、うってつけだろう。
総合ジムと比べるとジム自体がコンパクトで、設備も限られている。有酸素系のトレッドミルやバイク、筋トレ用のマシン、フリーウェイトは用意されているが、スタジオやプール、入浴施設は備えていない。
系列店を相互利用できることが多く、利便性が高いのも嬉しいポイントだが、トレーナーは常駐しておらず、手取り足取りのサービスは受けられない。
フリーウェイトだけやれればいいトレーニー、トレッドミルが使えればいいランナーなど、目的がはっきりしている人にとっては、かなりコスパが高い。
〈エニタイムフィットネス〉〈ジョイフィット24〉〈ファストジム24〉が24時間ジムの代表格。月会費は8,000円前後が主流だ。
抜群のコストパフォーマンスを誇る、超注目株のコンビニジム。シューズは土足で構わないところが多く、服装も動きやすければOK、24時間営業が基本となる。
有酸素系、筋トレ系のマシンのどちらも揃えられ、ジムによってはフリーウェイトゾーンやグループエクササイズもあり、セルフ脱毛器が使えるところも。お手軽で、いろいろ揃っているのがコンビニジムと呼ばれる所以だ。
難点を挙げるならば、シャワー設備がなく、更衣室やロッカーが簡易的な点。しかしその分、価格は抑えられている。今までジムにハードルの高さを感じていた人も通いやすいはず。
代表格は、新店舗が続々とオープンしている〈チョコザップ〉。設備が充実しているうえ、入会すれば全店舗が利用可能だ。〈フィット365〉も充実設備で月3,000円程度の月会費を実現している。
ボディメイクやダイエットを成功させるためには、継続するためのモチベーションとともに、自分に適した正しいやり方でトレーニングに取り組むのがカギになる。
たとえばフリーウェイトトレーニングなら、回数や重量が不足していれば効率よく筋肥大することはできないし、フォームが間違っていれば、狙った部位に筋肉がつかない、ケガをするといったことが起こる。
ムダなく結果を出したい、効果が感じられずジム通いを挫折した経験がある、伸び悩みを感じている、初心者でそもそも何をしていいかわからないという人は、一度パーソナルトレーニングを体験してみるといいだろう。
価格にはバラつきがあるが、60分で6,000〜15,000円程度であることが多い。〈パーソナルトレーニングジムIPF〉〈サワキジム〉は、本誌でもお馴染みのパーソナルジムだ。
スポーツセンター、体育館といった施設名称で、地方自治体が運営しているのが公共ジム。最大の魅力は、都度払いができて、利用料金が200〜500円程度と割安なところだろう。ただし、施設の充実度は、運営している自治体によって差があるのが注意点。
申し訳程度にしかマシンがない、器具が老朽化しているといったところもあれば、トレッドミルだけでもかなりの数が揃っている、総合ジムに匹敵するスタジオプログラムが用意されている公共ジムもある。
自宅から気軽に足を運べる場所に公共ジムがあるならば、一度訪れて施設をチェックしたい。
コスト的に他のジムとの併用も可能。ブティックジムでグループエクササイズをして公共ジムで筋トレをする、24時間ジムで筋トレをして公共ジムのプールを使うといった活用法も考えられる。
特定のエクササイズに特化した、総合ジムとは対極にある存在が、ブティックジム。総合ジムで行われているスタジオトレーニングの1種目を取り出して、空間もその種目に合わせて演出してあるといったイメージだ。
暗闇でボクシングフィットネスを行う〈ビーモンスター〉、バイクエクササイズに特化した〈フィールサイクル〉、少人数のグループでサーキットトレーニングをする〈オレンジセオリー フィットネス〉、EMSを組み合わせたハイブリッドトレーニングを提供する〈シックスパッド ステーション〉などが有名どころ。
少人数のグループで行うから生まれる仲間との一体感や達成感が、フィットネスの継続を間違いなく後押ししてくれる。料金は月額15,000円前後、チケット制で1回数千円あたりがベースとなっている。
そもそも女性と男性では、体質も違えば体格も違う。そしてジムに求めるものにも差があるもの。皆が皆そういうわけではないだろうが、女性の方が空間のスタイリッシュさやクリーンさ、更衣室の広さやアメニティの充実度といったことを求める傾向がある。
女性専用ジムであれば、プログラムはもちろん女性用、設備も女性を意識して作られている。男性の視線を気にせずに、トレーニングに集中できるのも魅力だろう。
同じ女性専用でも中身はさまざま。
総合型もあれば、パーソナル型、24時間営業のコンビニ型もある。ヨガやピラティス、サーフエクササイズ、キックボクシングなどを行うブティック型やサーキット主流のタイプも。料金は、形態によってまちまちだ。
最近は〈メンズ・カーブス〉を筆頭に、男性専用のジムやヨガスタジオも少しずつ出てきている。
取材・文/神津文人 編集/堀越和幸 イラストレーション/泰間敬視 監修/白戸拓也
初出『Tarzan』No.848・2023年1月4日発売