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見た目だけじゃない! QOLを上げる「歯列矯正」の実際

見た目だけじゃない! QOLが上げる「歯列矯正」の実際

歯並びの悪さは見た目だけの問題ではなく、歯周病の悪化や咀嚼の妨げ、喋りつらさなど様々なQOL低下につながる。そこで考えたいのが歯列矯正。治療の流れ、金額、ビフォーアフターなど、歯列矯正のあれこれ。

歯並びの悪さはQOLの低下に繫がる

歯並びや嚙み合わせの状態がよくないことを「不正咬合」と呼ぶ。

教科書的には、下のように持って生まれた顎の形日頃の癖病気ケガなど、その原因はさまざま。

不正咬合を生じるさまざまな原因

不正咬合 Malocclusion鼻や喉の病気 扁桃肥大 虫歯 歯周病 乳歯の虫歯 歯の早期喪失 歯の晩期残存 口腔習慣 歯と顎骨の大きさの不調和 顎発育の異常 先天性・後天性全身的疾患 顎顔面の外傷 不良補綴物 不良修復物 顎顔面部の疾患・腫瘍など

ただの見た目の問題?

いや不正咬合の状態を放っておくと、清掃性が悪いことで歯周病が悪化したり、食べ物の咀嚼を妨げたり、「さ行」「た行」の発音がしにくくなったりと、QOL(生活の質)がガタ落ちに。そこで奥の手となるのが歯列矯正だ

治療は数年に及ぶ。焦らず腰を据えて

「矯正に適した年齢は不正咬合の種類によって異なります」と言うのは、日本歯科大学新潟生命歯学部、小林さくら子教授

「歯の凸凹を直すなら永久歯列になる13~14歳以上から始めて高校生くらいで終えるという流れ。でも歯がある限り矯正は可能です。歯周病治療のために矯正をする中高年の方も少なくありません」

治療の流れは下の通り。5.に2~3年、6.に2~3年かかる。

矯正歯科治療の流れ
  1. 初診・相談
  2. 検査
  3. 診断(話し合い)
  4. 矯正装置装着
  5. 動的治療
  6. 保定治療(経過観察)
  7. 治療終了

気になる費用は?トータルで100万円前後!

歯列矯正は基本的に保険の利かない自由診療。よって気になるのがその費用。下に示したように初診料や検査料の他、矯正装置の種類によってかかる費用は異なる

「不正咬合の状態や治療を受ける歯科医院によっても治療費はまちまちなので幅があります。相場的にはトータルで80~120万円くらいかかると思ってください」

おおよその矯正料金

初診料・相談料…¥3,000~5,000

検査・診断料…¥40,000~60,000

混合歯列期基本矯正料…¥300,000~400,000

永久歯列期基本矯正料

A. 金属ブラケット使用…¥400,000~700,000

歯科矯正 金属ブラケット

B. 審美・特殊ブラケット使用…¥600,000~800,000

審美・特殊ブラケット 歯科矯正

C. リンガルブラケット使用…¥1,000,000~2,000,000

歯科矯正 リンガルブラケット

D. マウスピース型矯正歯科装置…¥1,000,000~2,000,000

マウスピース型矯正歯科装置

部分矯正料…¥150,000~350,000

その他の費用

処置料(毎回)…¥5,000~7,000

観察料・保定処置料…¥3,000~5,000

※地域により異なります

金属ブラケットは最もオーソドックスな矯正装置。目立ちにくい審美・特殊ブラケットや歯の裏側に装着するリンガルブラケットという選択肢もある。ただし、金属ブラケットよりお値段はそれなりに張る。

最近話題のマウスピース型矯正歯科装置は透明なシートを何度も付け替えて少しずつ矯正を進めていく方法。ただし不正咬合が軽症の人向きで、ブラケットの方が治療後の歯列はきれいに揃うという話。

その他、定期的な処置料や経過観察のための料金も受診のたびにかかるので、余裕を持ったお財布事情で臨みたい。

※上の金額は日本歯科大学のおおまかな目安。

高額な治療費もこれで納得。歯列矯正の効果

実際に歯列矯正を受けた場合、その効果はいかほどなのか? 論より証拠、下の写真は劇的ビフォー&アフターの3つのケース。かかる費用は決して安くはないが、ここまで歯並びや嚙み合わせが改善するなら納得がいくというもの。

「矯正することによって歯並びだけではなく、エステティックラインという横顔の輪郭もきれいになります」

いやホント、見違えちゃいます。

上顎前突(出っ歯)の矯正

上顎前突(出っ歯)の矯正

ビフォーの状態は上の歯が前に飛び出し気味の出っ歯。嚙み合わせが非常に悪い。矯正後は上下の歯が綺麗に嚙み合って、顎のラインもすっきりとしている。

資料協力/小林さくら子

下顎前突(受け口)の矯正

下顎前突(受け口)の矯正

下側の顎が前に出ていて上の歯が奥に隠れている状態。矯正前は横から見ると受け口だったが、矯正後は横顔のラインも改善。嚙み合わせも完璧な仕上がりになった。

資料協力/小林さくら子

開咬の矯正

開咬の矯正

上下の前歯が接触していない矯正前の状態が「開咬」。奥歯にだけ力がかかり、虫歯などで奥歯に支障が出ると嚙み合わせが崩壊する。このケースは外科的矯正治療で顎を削ってズラす治療で、保険適用となる。

資料協力/小林さくら子

取材・文/石飛カノ 取材協力/小林さくら子(日本歯科大学新潟生命歯学部歯科矯正学講座教授)

初出『Tarzan』No.844・2022年10月20日発売

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