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スムージーより和定食。ホルモンを味方にする痩せる朝食

ヒトのほとんどの生理機能はホルモンによって調節されている。食欲や血糖値のコントロールも各種ホルモンが関わっており、食べ方によってホルモン分泌が変化し、それが痩せ体質か、肥満につながるかの分かれ道。今回は、ホルモンを味方につけ、痩せやすい体質へシフトする「朝食の選び方」を伝授!

朝食の選び方 マンガ

スムージーではカラダは目覚めない

オレンジにリンゴ、イチゴにバナナ、フルーツたっぷりのスムージーは忙しい朝に重宝するビタミン豊富な健康飲料。でも、果物に多く含まれる果糖はインスリンを介さずに代謝される

体内時計のリセットに必要なのは朝のインスリン。よってスムージーのみの朝食ではカラダがシャキッとせず、午前中のエネルギー代謝も今イチに。

各種栄養素でインスリン分泌を促す

このド定番の和朝食(シジミの味噌汁、アジの開き、昆布の佃煮)が、なぜ痩せ体質に繫がるのか説明しよう。注目すべきはそれぞれの食材に含まれる栄養素。シジミに含まれるアミノ酸のオルニチンアジに含まれるDHAEPAといった脂肪酸、そして昆布に含まれる水溶性食物繊維だ。

小腸の下部にはL細胞というホルモン分泌細胞がある。オルニチンや魚の脂肪酸、水溶性食物繊維が発酵する際に生成される酪酸は、このL細胞にある受容体にそれぞれくっつき、GLP-1というホルモンが分泌される。その結果、インスリン分泌が促され、血糖値の急上昇を防ぐのだ。

朝食は見た目の量に惑わされずに

1杯のスムージーと一汁一菜の和朝食。テーブルの上の品数だけ見れば、前者の方が低カロリー&ヘルシーで後者の方は食べ過ぎでは? と感じるかもしれない。

でも、食べる瞬間のカロリーのみに着目してはいけない。朝食はその日一日のカラダの働きを決める重要な条件だからだ。

今口にしている食事が次の食事に与える影響をセカンドミール効果という。ここでいうなら、朝食で水溶性食物繊維を摂ると昼と夜の食事で血糖値が上がりにくくなる。これは主に消化管ホルモン、GLP-1が長期に作用するためと考えられているのだ。

取材・文/石飛カノ イラストレーション/谷端実 取材協力/柴田重信(早稲田大学教授)

初出『Tarzan』No.841・2022年9月8日発売

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