【ふくらはぎのAIS】むくみ、血行不良に。膝下を2秒ストレッチ
心臓から遠いふくらはぎは、柔軟性が低下すると、血流低下やむくみ、最悪の場合「エコノミークラス症候群」を引き起こすことも。ふくらはぎの表層から深層まで、筋肉をしっかり伸ばして、末端まで巡りのいいカラダに整えよう。
取材・文/石飛カノ 撮影/山城健朗 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/村田真弓 監修・取材協力/桜井智野風(桐蔭横浜大学大学院教授)、齊藤邦秀(ウェルネススポーツ代表)
初出『Tarzan』No.838・2022年7月21日発売
ふくらはぎを伸ばして、血流を改善しよう
膝下は心臓から最も遠くに位置する部位。ふくらはぎの筋肉に柔軟性がないと、静脈の血流が悪くなり、心臓に血液が戻りにくくなる。最悪の場合、血栓が肺に詰まる「エコノミークラス症候群」を引き起こすことも。
2秒かけてひとつの筋肉を縮め、対の関係にある筋肉を伸ばすアクティブ・アイソレーテッド・ストレッチ、AIS(詳しくはこちらの記事:安全&効果的。いいとこ取りストレッチ 「AIS」って?)で、ふくらはぎの表層と深層の筋肉を伸ばそう。
期待できる効果
- 脚のむくみ解消
- 静脈の血流改善
- エコノミークラス症候群の予防
まずは可動域をチェック!
両足を大きく前後に開く。両手を前脚の付け根に添え、膝を曲げる。後ろ足の踵を床につけたままどこまで膝が曲がる? 逆側も同様に。
ストレッチ①:ふくらはぎ全体
動作筋とターゲット筋
ふくらはぎ全体を伸ばすAIS(2秒×10回)
片足にタオルを巻きつけて床に仰向けになる。タオルの端を両手で持ち、脚を上に伸ばした状態でセット。2秒かけて足首を手前に倒すと、脛の筋肉が縮んでふくらはぎ全体が伸ばされる。逆側も同様に。
ストレッチ②:ふくらはぎ深部
動作筋とターゲット筋
ふくらはぎ深部を伸ばすAIS(2秒×10回)
足を前後に開き両膝を曲げる。2秒で膝を前に出し、テーブルの脚などに前脚の膝をつけ、後ろ足は踵を上げる。前足に体重をかけると脛の筋肉が縮み、深層にあるヒラメ筋が伸びる。膝を曲げて行うことがポイント。逆側も同様に。