在宅ワーク日は“擬似通勤”をした方がよい理由|朝の自律神経メンテ術⑥
ただベッドから起き上がれば、カラダが目覚めるわけじゃない。脳を起こし、臓器起こし…と、カラダの中で自律神経(交感神経と副交感神経)を切り替えるために何をすべきか。【朝の自律神経メンテ術】は起床後にできるメソッドを紹介。6つめは「リモートワーク日の過ごし方」について。
取材・文/石飛カノ イラストレーション/岡田丈 取材協力/吉野聡(新宿ゲートウェイクリニック院長、吉野聡産業医事務所代表)
初出『Tarzan』No.821・2021年10月7日発売
リモート時も通勤時のルーティンをキープする
朝の身支度が済んだら、さあお仕事の時間だ。とはいえ現在、週の半分は通勤、半分は自宅でリモート作業というシフトの人も少なくない。この不規則なリズムが問題、というのは精神科医の吉野聡さん。
「自律神経は自分の意思でコントロールできないので、日々の条件づけをすることが大事。『蛍の光』の音楽が流れたら帰るモードになるように、こういうことをしたらこれから仕事に入るモードになるというような条件づけです」(吉野さん)
完全フルリモートならそれなりの新しいルーティンを作ればいいが、半々のシフトなら元の出勤リズムに合わせた方が効果的。毎日リズムが変わるというのが自律神経のバランスを乱す原因になるからだ。
「たとえば通勤時間は会社からも家庭からも離れられる自分だけの時間だったはず。なので、最近患者さんにおすすめしているのが、リモートワークの日も通勤時間に相当する時間を設けること。天気がいい日は一度外に出て新聞を読むなど、そうした時間を意識的に作ることも大事だと思います」(吉野さん)
なるべく通勤時の行動に近づけよう!
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