• 公開:

歯磨きもニュースチェックも…朝イチの習慣の「注意点」|朝の自律神経メンテ術①

ただベッドから起き上がれば、カラダが目覚めるわけじゃない。脳を起こし、臓器起こし…と、カラダの中で自律神経(交感神経と副交感神経)を切り替えるために何をすべきか。【朝の自律神経メンテ術】は起床後にできるメソッドを紹介。1つめは「朝イチの習慣」について。

Share

どうすれば太陽光を浴びられるか

自律神経は体内時計のリズムとリンクしていて、そのリズム作りは起床直後から始まる。朝一番に太陽の光を浴びると網膜から光情報が脳の視床下部に届く。するとセロトニンというホルモンが作られて交感神経の働きを後押ししてくれる。

日中十分に分泌されたセロトニンは夜間はメラトニンに変換され、今度は副交感神経をサポートする。つまり、朝、光を浴びることがその日一日の自律神経の働きを決めるといってもいい。

セロトニンとメラトニンの分泌リズム
セロトニンとメラトニンの分泌リズム

光刺激を受け、脳で生成分泌されるセロトニンメラトニンの概念図。朝一番の光が視床下部の視交叉上核という体内時計の中枢に届くと、体内のトリプトファンというアミノ酸がセロトニンに変換、視床下部に投射される。その約15時間後にはセロトニンがメラトニンに変換されて眠気が促されるという仕組み。一日のリズムは朝の光で決まるのだ。

「ただし、“朝日を浴びる”という言葉では行動は変えられません」と、睡眠や生体リズムに詳しい作業療法士の菅原洋平さん。

「人は目覚めてから行うことが大体決まっています。トイレに行く、水を飲む、ニュースを見る、歯磨きをする。それを窓際で行うような環境設定をする方が有効。今やっていることと朝日を浴びることをセットにすることがポイントです」(菅原洋平)

朝イチの習慣は窓際1メートル以内の場所で行う。確かに、これなら誰でも明日からできそうだ。

取材・文/石飛カノ 撮影/山城健朗 ヘア&メイク/天野誠吾 スタイリスト/高島聖子 取材協力/菅原洋平(作業療法士)

初出『Tarzan』No.821・2021年10月7日発売

Share