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こんなパンを待っていた! 豆でつくられたグルテンフリーの《ZENB ブレッド》
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定額料金で時間、場所、メニューも自分でアレンジできるフィットネス。最新ガジェット、アプリの使い勝手と注目点とは? オンラインジム、音声フィットネスなど、4つのサービスを紹介。
目次
筋肉に直接電気刺激を与え、筋肉を収縮させることで短時間かつ効率的に筋トレ効果が出せる人気のハイブリッドトレーニング〈シックスパッド〉。それを自宅で、しかも1回わずか10分から受けられるオンラインフィットネスが《シックスパッド ホームジム》である。
オンライントレーニングの基本価格。+パワースーツで6,080円、さらにTHE BIKE追加で8,280円、THE BIKE EX追加で14,380円(いずれも月額。60回払いの場合)。homegym.sixpad.jp
全身の筋肉を同時に鍛えられる専用のEMSトレーニングスーツを購入したら、オンラインサービスに申し込み、あとは好きな時間にそれを着用、会員専用アプリで配信される多彩なトレーニングをチョイスするだけでOKだ。
「Electrical Muscle Stimulation」の略で筋電気刺激の意。筋肉に直接電気刺激を与えることで、通常は鍛えにくい速筋に容易にアプローチできる。
6ジャンルから選べるエクササイズメニューはいずれも独自開発。それに音楽、映像、さらにはインストラクターから送られるエールがシンクロし、自宅にいながら10分間のトレーニングトリップに没入できるという仕組み。
また、専用トレーニングバイクを使用することで、EMSトレーニングスーツで速筋を刺激して筋トレ効果を得ながら、同時にバイクトレーニングで有酸素運動を行うことが可能。すると血中乳酸値は最大約25%、酸素消費量は最大約17%の増加が見込め、より多くのカロリー消費が期待できる。短時間&効率的にダイエットしたい人にはまさにうってつけのシステムなのだ。
気になる月額はアイテム、支払い回数にもよるがアプリ&スーツで6080円~とリーズナブル。テレワークの合間にサクッとできるハイブリッドエクササイズ。
フィットネスのみならず動画サービス全盛の今、《ビートフィット》は音声のみでエクササイズを行うアプリ。画面を見なくてもいいので屋外の運動にも取り入れやすいメリットはあるが、カラダの動かし方やフォームを意識させる点がポイント。
音声のみゆえ自分のカラダの動きや部位に意識の焦点を当てるインターナルフォーカス(内的意識)に最適だ。
筋トレから睡眠まで12ジャンル750以上のクラス数。切り口をつけたインデックスでクラスが選びやすい編集性の高さも特徴。https://www.beatfit.jp
例えば大股で速いペースで歩く「パワーウォーキング」では「脚の付け根から動かすように、脚が長くなった意識で」やストレッチでの「ヘソを背中に押しつけるように」といった掛け声。
筋トレでは動かす筋肉を意識すること、つまりインターナルフォーカスが筋肥大に効果があるとされる。運動初心者はもちろん、それまで知らなかった動きや姿勢の矯正など新しくカラダの使い方を覚える際にインターナルフォーカスはいわば最初の一歩。
動作説明の動画を見て種目の内容をおおよそ理解したら、頭の中でイメージし、カラダで再現する。無意識に動作ができるようになれば、「前を見て」「この曲のリズムに合わせて」といった掛け声、つまり自分の外に意識を向けるエクスターナルフォーカス(外的意識)によってパフォーマンスを上げられる。
呼吸や瞑想なら、目を閉じ外部への意識を外すにも音声のみは有効だと実感。フィットネスラジオのようなエンタメ系推しがありつつ、運動時の動き、ひいてはカラダへの意識を高める“意識高い系”アプリだ。
全身ミラーにモニターが内蔵され、映像と自らの姿を同時に映すことでより正しい姿勢、正しい動きのエクササイズが実現。新感覚のミラーリングエクササイズガジェットとして注目されているのが《フィットネスミラー》である。
上記は通信料を含む24回分割プラン。常時400本以上のレギュラーコンテンツや月170本以上のライブ配信コンテンツが視聴できる。https://www.fitness-mirror.com/
1畳半のスペースがあれば設置でき、無線LAN経由で配信される12のカテゴリーに分類された400本のプログラムと、月170本のライブ配信が見放題。ライブ配信は見逃し配信もOKだ。大きなミラーなので家族同士など複数でも一緒にレッスンを受けられるし、簡単タッチパネル仕様で子供やお年寄りでもスムーズに操作できる。
ミラーにはHDカメラやスピーカー、マイクも搭載されており、ライブ配信ではインストラクターと双方向のやりとりができるのもポイント(カメラ機能をオフにすれば自分を映さないことも可能)。つまりこれ一台あれば、ジム通いが面倒でも、自宅でカジュアルに臨場感のあるライブレッスンが受けられるというわけ。もちろん、普段は姿見としても使える。
コンテンツは各種フィットネス関係はもちろんのこと、ゴルフなど競技に特化したものや子供向けプログラムなども充実しており、なかには着付けのレッスンなども。ミラーゆえにできることは数限りなく、今後は予防ケアなどより広い意味での健康コンテンツを拡大する計画だとか。
ジム代わりに、子供の遊び道具に、高齢者の健康維持にと幅広く使える優れもの。要注目!
運動に限らず継続は力なり、だ。このオンラインフィットネスプランのポイントは、〈スマートハビット〉による“三日坊主防止”、運動の習慣化の徹底的なサポートにある。
スポーツジム〈メガロス〉のオンラインLIVEレッスンとフィットネス動画サービス〈リーンボディ〉のオンデマンドコンテンツ、そして習慣化プラットフォーム〈スマートハビット〉を組み合わせたパッケージプラン。プランは他に4,103円/月(6か月)、2,706円/月(12か月)がある(1人当たりのパッケージ料金)。
メガロスのオンラインLIVEレッスンは月200本以上、リーンボディは500種類以上のプログラムが受けられる。現在は法人向けのみ。今後個人向けも予定している。https://www.megalos.co.jp
習慣化のアプリは他にもあるが、AIの自動サポートだけでなくメンター(相談相手)つまり人間が介在するのが特長。スマートハビットを手がけるWizWeの代表取締役・森谷幸平さんは「ある行動傾向が2週間続くと離脱するのが確実といったデータは出ていて、それが見られた時点でまずはチャットを、改善しない場合は直接電話し、コミュニケーションをとっていきます。開始1か月目までにサポートがきっちり入ることで継続性の確度は増します」と言う。
効果が出ない時の不満感は特に早く表れ、早くて開始1か月の時点で“続ける意味があるのだろうか?”と思うのはさもありなん。その時にはチャットないし電話でメンターが、取り組んでいるトレーニングの目的との因果関係を説明してくれる。
他にも各個人の目標に応じて〈リーンボディ〉〈メガロス〉それぞれのプログラムから、その人の目標達成に適した内容のものを選んで提案するといったコンシェルジュの役割も。
今後は行動経済学、社会心理学を活用し、行動パターンのデータをさらに先鋭化していく。データは大量に多様に集まるほどに精度が上がるので、ジム、フィットネスアプリそれぞれで日本最大級規模のメガロス、リーンボディと掛け合わせた強みがさらに出てくるのはこれから。
お互いにビルドアップが目指せるというわけだ。
文/黒田創、本田賢一朗
初出『Tarzan』No.816・2021年8月5日発売