肩が凝る、首が痛い…。「痛み」を解消するツボ4選|お悩み別・ツボ図鑑
肩こり、腰痛、頭痛に首痛。デスクワーク、スマホの操作、疲労の蓄積などが原因で起こる現代人を悩ます痛みをツボの力でスッキリ解消!
取材・文/神津文人 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 監修/加藤雅俊
初出『Tarzan』No.815・2021年7月21日発売
「痛み」に関する4つのツボ
- 肩こり…肩井
- 頭痛…天柱
- 首が痛い…天容
- 腰痛…腰腿点
① 肩こり
パソコン作業やクルマの運転などで同じ姿勢を取り続けていると、肩周辺の筋肉が緊張し、血液循環が悪くなり、肩こりを誘発する。肩を直接刺激する肩井は、凝りを素早く解消してくれる特効薬。
ツボの探し方
第7頸椎(頭を前方に倒すと出てくる骨)と、肩峰を結んだ線の中央にある。乳頭から真上に進み、第7頸椎と肩峰を結ぶ線と交差する場所だ。
ツボの押し方
肩と反対側の手の中指をツボに当て(肩に自然に手を置くと中指が肩井に当たる)、垂直に押す。首を左右に動かすと効果が増す。左右同様に。各5秒ずつ3回以上。
② 頭痛
日本人が抱える頭痛の中で最も多いのが緊張性頭痛。原因は、頭の周りや首、肩、背中の筋肉の緊張にある。緊張性頭痛の解消に効く天柱を押せば、特有の締め付けられるような痛みから解放してくれる。
ツボの探し方
後頭部の髪の生え際、首の中心にある僧帽筋のすぐ外側にある。肩から頸椎に沿って辿るか、耳の下から頸椎に向かって辿っていくと見つかる。
ツボの押し方
両手で後頭部を包み込むように支え、親指を当てる。左右同時に、頭の中心に向かって押し上げる。いきなり強く押し込まないように注意しよう。5秒ずつ3回以上。
③ 首が痛い
頭の重さは成人で約4〜6kgあるといわれている。それだけの重さを常に支えている首は凝りやすい部位。首の横側の筋肉をほぐし、自律神経の乱れも整える天容は首痛に効果テキメンだ。
ツボの探し方
耳の下、下顎の骨の角の後ろ。耳の下から首筋に走る胸鎖乳突筋の前側のキワにある。首を横に向けると筋肉が浮き出てきて見つけやすい。
ツボの押し方
人差し指をツボのある窪みに引っかけて、後ろから前方に押し出す。痛みが強い場合は、ツボの周辺をさするだけでもいい。左右同様に。各5秒ずつ3回以上。
④ 腰痛
厚生労働省の推計によると、腰痛に悩む日本人は2800万人。国民病と呼べるほどの多さだ。腰にも腰痛に効くツボはあるが、いつでもどこでも自分で押せる腰腿点は、便利。慢性、急性の両方の痛みに効く。
ツボの探し方
手の甲、人差し指と中指の骨が交わっているあたりが第一腰腿点。薬指と小指の骨が交差するあたりが第二腰腿点。指の骨の間を辿っていこう。
ツボの押し方
反対側の手の中指を第一腰腿点に、人差し指を第二腰腿点に当てる。骨が交わるV字の部分に潜り込ませるように押し込む。左右同様に。各5秒ずつ3回以上。