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大きな動きでバネと柔軟性UP! 海老沼匡が教えるサーキットトレ
現役時代、 海老沼匡さんが意識していたのは、“大きく速く動く”という動作。燃焼効果も期待でき、ウェイトトレーニング前の準備運動にもなる、直伝の2種目+サーキットトレを紹介。
全身運動で身体能力を高める。
ロンドン五輪、リオ五輪で銅メダルに輝き、今年引退した海老沼匡さん。5万人以上にフォローされているインスタでは、ひたすら四股を踏んだり柔道の「打ち込み」と呼ばれる反復練習を動画でアップしたりと、トップアスリートの片鱗が垣間見れる。

「現役時代、柔道に特化したメニュー以外だと全身運動を重視していました。すばやい動きでバネを強化し、股関節を中心に関節をしっかり広げて大きく動けるカラダを作る。相手より優位に立つには“大きく速く動く”というのはとても大事で、練習でもまずはこのあたりの動きをやっていましたね。また全身にしっかり血が巡るので、その後本格的に練習に入っても動きが全然違うんです」
血が巡るということは、早いうちから汗もしっかり出るということ。そのダイエット効果は言うまでもないだろう。さらに、あらかじめ可動域を広げておくと、ウェイトやマシンを使った筋トレでも確実に効く位置までカラダを動かすことができる。加えてカラダをバネのように使えれば、しなやかな動きはもちろん、スピード、パワーの備わった本当の意味で高い身体能力の持ち主になれる。
全身を動かす2種目+サーキット。
「どんな競技でもそうだと思いますが、股関節と肩甲骨の柔軟性を保つことはあらゆる動きの基本です。柔軟性を高めつつさらに強く、動けるカラダを簡単に作るにはサーキットトレーニングもおすすめ。僕は毎日練習前に10種類のサーキットメニューをやっていました。とはいえ皆さんにはハードだと思うので、まずは4種類紹介します。これだけでも十分効果を感じられるはず」
4種目のサーキットトレ。
スロースタートではなく最初からダイナミックに動く。発想の転換がカラダを劇的に変えるかもしれない。
取材・文/黒田 創 撮影/内田紘倫
初出『Tarzan』No.815・2021年7月21日発売