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〈ナイキ〉のランニングシューズ3足を履き比べ! シューズトライアル体験レポート
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糖質量を意識しているなら知っておきたい「炭水化物・糖質・糖類」の3つの違い。この3つを混同して、むやみに避けるような食生活はNG。それぞれの特徴を確認しておこう。
ひと口に糖質食品というけれど、その正体はマトリョーシカのような入れ子構造になっている。一番外側はお母さんの「炭水化物」、その中に子どもの「糖質」がいて、さらにその内側にベイビーの「糖類」が潜んでいる。
そして悶絶しそうに甘いものもあれば甘さをほとんど感じないものもある。すべてを同列に見なしてオールカットしてしまうのは、はっきり言って愚策。カラダに必要なエネルギーが不足して筋肉の分解が起こることもあるからだ。
糖質全体を包括しているお母さん。糖質と食物繊維が合体したものを炭水化物と呼ぶ。糖類のように口にしたときにガツンとくる甘さはない。食品に落とし込んだ場合は、ごはん、パン、麺などの主食、芋類などがこれに当たる。
クレームブリュレもごはんも同じ糖質グループと考えられているが、前者の主成分は糖類、後者は糖質だ。糖質は多くのブドウ糖が鎖のように連なった高分子化合物。単糖類や二糖類(糖類)に比べると分解に手間がかかるので、カラダに吸収されるスピードは若干遅い。
[キシリトール]甘みはあるがカロリーがない糖質。多くは加工食品に利用されるが、血糖値が上がらないので安心して摂れる。ひとつ難点があるとすると、消化されないのでお腹を壊すことも。
マトリョーシカの核をなす糖類は、ひと口舐めたら「甘い」と感じる糖質の神髄。というのは糖質の最小単位、ブドウ糖や果糖が自らの存在を主張しているから。血糖値の急上昇を招くこのベイビーには要注意だ。
糖質=悪ではなく、本当に避けるべき糖質、うまくお付き合いしていくべき糖質を見極める。これぞ賢い糖質コントロール術の基本。まずは、糖質の分類を理解することから始めよう。
取材・文/石飛カノ 撮影/山城健朗 イラストレーション/コルシカ 取材協力/吉谷佳代(管理栄養士・桑原塾)
初出『Tarzan』No.804・2021年2月10日発売