日々の運動の成果や食事の記録を残しつつ、体調を数値データで管理。一見地道なこの反復こそ、着実に体脂肪を落とすうえでは一番の近道となる。そこで取り入れるべきはウェアラブルデバイス。
装着するだけで緻密なボディデータを把握できる。また努力がログとして蓄積されると、途中でやめるのが惜しくなる。デジタルを活用して、カラダについた贅肉と面倒な記録管理のストレスをリセット!
目次
① Oura Ring / 指輪感覚で着けるだけ。体調と運動負荷を解析。
ダイエットを成功させるには日々の体調管理が肝心。その指標となる睡眠のトラッキングに優れるのが《Oura Ring》。リングに赤外線光学式心拍数センサーや体温センサー、3D加速度センサーなどを搭載し、Sleep(睡眠)・Readiness(準備性)・Activity(活動)の3つのカテゴリー別で、睡眠状態や歩数、心拍数、体温などからその日の体調を100点満点でスコア化。
内蔵センサーが収集したデータはBluetooth経由で専用アプリに同期される。使用開始前に作成したユーザーの健康データが基準となるため、自分の“今”と向き合える。スコアやトレンドに基づき、一日の行動や睡眠習慣に関するアドバイスも得られる。
② AURA Strap / MYアップルウォッチで体組成データを即計測。
《アップルウォッチ》愛用者にプラスワンでおすすめのコチラ。単なる布製のバンドのようだが、実は体内に弱い電流を流す生体インピーダンス法により、水分量や体脂肪、筋肉量などを間接的に計測。
使い方は簡単だ。まずは専用アプリに年齢、性別、体重を入力。次に《AURA Strap》を《アップルウォッチ》に取り付けてから専用アプリを起動し、ストラップの側面にあるスイッチをON。反対の手首を電極に当てて約20秒で完了。
測定データはBluetooth接続によりアプリに蓄積され、タッチパネル上で数値を見られる。どうにも億劫な体組成の計測も、コレならルーティンにしやすい。
③ FreeStyleLibre / 血糖値トレンドを知り肥満&生活習慣病対策。
血中のグルコース濃度“血糖値”が急上昇すれば、糖代謝に関わるインスリンが過剰に分泌され、体脂肪の合成などの健康リスクが高まる。糖尿病患者向けに開発された《FreeStyleリブレ》は、極細針付きのセンサーを二の腕付近に装着し、組織間質液中のグルコース値を8時間おきに専用リーダーでスキャンして、血糖変動を見える化。
どんな生活習慣が血糖値スパイクの引き金となっているかが分かる。さらにリーダーに蓄積された測定値から、日中のグルコース値の推移や時間帯別の平均グルコース値なども分析。いずれもAmazonなどで購入可。気になる人は医者に相談してみるのも一案。
④ HEALBE GoBe3 / 摂取&消費カロリーの収支管理にこの一本。
摂取カロリーと消費カロリー、両方の数値を自動計測できる画期的なスマートバンド《GoBe3》。生体インピーダンスセンサーと特許取得済みのテクノロジーによって細胞外液を調べ、細胞が吸収したカロリーと三大栄養素別の摂取量を算出。アプリ上で毎日のカロリー収支を管理できる。
カリフォルニア大学デービス校の第三者検証によれば測定値の正確性は89.6%。ストレスレベルや水分バランスも確認できる。内臓脂肪を燃やすうえで消費カロリー>摂取カロリーにするのは必須。細かくモニタリングすれば何がカロリーとして吸収されやすいかもつかめるはずだ。
⑤ Apple Watch Series 6 / ダイエットの三日坊主、永年のテーマを解決。
ダイエットが継続できない人も《Apple Watch Series 6》を着ければゲーム感覚で取り組める。特筆すべきは独自のアクティビティリング。赤・緑・青のリングが連なり、それぞれが示すのはアクティブカロリー(基礎代謝以外の消費カロリー)、エクササイズ(運動の時間)、ムーブ(立った時間)。
設定した目標に対する達成度を簡易化したグラフで、円を1周すれば100%、1周半で150%の達成を表す。内蔵のワークアウトアプリで行うランニングやコアトレ、ヨガなどの種類豊富なプログラムや他のフィットネスアプリを使用した時の運動記録も自動でカウントされて便利。
⑥ Polar Vantage V2 / フィットネスライフを多角的にサポート。
ランニングや筋トレから多彩なスポーツまで、あらゆる運動に対応する《Polar Vantage V2》。自分のパフォーマンスを計測できるテストや心拍計測など機能が充実しているが、脂肪燃焼を狙ううえで活用すべきは「使用エネルギー」。運動中の心拍数などを基に、消費カロリーと、消費したエネルギー源を三大栄養素別に算出。
使い続けるうちにどのような運動が脂肪燃焼に効果的か、自分の傾向がつかめる。また心拍センサーに3色10LED、4フォトダイオードの「Polar Precision Primeセンサー」を採用。3回のジャンプで測る「脚力回復度テスト」などコンテンツが充実。
⑦ GARMIN ForeAthlete745 / 心拍コントロールを攻略して徹底的に燃焼。
マルチスポーツに対応しつつ、普段使いにも便利な《ForeAthlete 745》。トレーニングに貢献する機能が揃うなか、脂肪燃焼に最適な運動を探るうえで参考になるのが「トレーニング効果」。実際に行った運動効果の質=トレーニング効果を有酸素運動と無酸素運動に分類し、指数評価&3段階の色別で表示。有酸素運動効果が高い運動を選ぶのが、ダイエットの秘訣だ。
また従来モデルから新たに、日々の計測値から自分に合ったランニングプログラムが提案される機能が追加。体調管理に便利な〈ガーミン〉の定番機能「ボディバッテリーエネルギーモニター」も使いこなしたい。