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二日酔いには、さば水煮缶と大根おろし| 年末年始とお酒 ⑤

管理栄養士・漢方アドバイザーの安藤有子さんに聞く、「お酒との付き合い方」シリーズ。今回は、二日酔いを緩和する食べ物について。

二日酔いのときは肝臓のケアを第一に。

アルコールの摂取によって気分が高まり、ついついハメを外してしまった後の罪悪感は凄まじいもの。「何だか飲みすぎてしまった…」という後悔とともに、翌朝にはひどい二日酔いが。頭痛、吐き気、脱力感。もう懲り懲りである。

とはいえ、やめられないのが人間の性。ならば、二日酔いになったときの対処法について考える方が賢明だ。

そもそも二日酔いは、アルコールを分解する際に生じるアセトアルデヒドという有害物質や、大量の水分が消費されることによる脱水状態などによって、さまざまな症状がカラダに現れることを指す。では、何から取り組めばいいのだろうか。

「お酒を飲むと、アルコールを分解するために肝臓が働きます。このとき、飲酒量が多ければ多いほど負荷がかかるので、まず取り組むのは肝臓のケアです」(安藤さん)

二日酔い時にまず摂取すべきはカリウム。

安藤さんによれば、肝臓は寝ている間もアルコールを分解するために働き続けているという。つまり、徹夜で作業しているわけだ。そして、分解されたアルコールは最終的に水分になって排泄されるのだが、このとき一緒に電解質となるカリウムが大きく失われる。このカリウムは、神経の伝達や細胞機能の維持などカラダの機能を調整する役割を果たす。それを補う必要があるわけだ。

「カリウムは、トマトやきゅうりなどの果菜類、わかめやこんぶなどの海藻類などの水々しい食材に豊富に含まれています。野菜単体が苦手だという方は、缶詰のさば水煮大根おろしを合わせて食べてみるのもいいですよ」

ビタミンB1を摂取して代謝を促そう。

お酒を飲むときに大きく失われる栄養素がもうひとつ。糖質をエネルギーに代える機能を持つビタミンB1だ。

「ビタミンB1を豊富に含む食材の代表格はお米。エネルギーの源になる糖質も一緒に摂取できるのでおすすめします。お酒を飲んだ翌日はカラダに負担をかけないように、おかゆなどにして食べるといいですね」(安藤さん)

ちなみに、ビタミンB群は「代謝ビタミン」と呼ばれるくらいカラダに必要不可欠。ダメージのケアはもちろん、体内に残ったアルコールを排出するためにも機能するので、うまく取り入れたい。

次回は自宅での晩酌にピッタリな低カロリーおつまみレシピをご紹介します。

安藤有子さん

安藤有子さん

教えてくれた人

あんどう・ゆうこ/ 管理栄養士・ペット栄養管理士・漢方アドバイザー。 大手食品メーカー、肥満外来でのダイエットサポート、各メディア監修を経て、 現在オクタウェルにて全国の管理栄養士のスキルアップに従事。

取材・文/石川優太、村上広大 イラストレーション/加納徳博 監修/安藤有子(管理栄養士、漢方アドバイザー)

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