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Q. 同じ距離なのに、辛い日とラクな日があるのはなぜ?
A. 前日の食事が原因かもしれません。
2か月目のランに突入したあなたは、初心者から中級者への階段を上っている最中だ。よって、この段階での自己分析のひとつひとつが今後の糧になっていく。同じ距離でも辛い日とそうでない日があるのには、それなりの理由がある。前日の疲労の残り具合、それに食事の内容だ。
たとえば、前日揚げ物を食べたとき、翌日のランを辛く感じたかもしれない。もしくは、前日の夜にうどんを食べたとき、翌日のランは非常に快調ということもある。個人差はあるが、前日に食べた内容によってパフォーマンスが変わることは意外と多いのだ。
ならば逆手をとって、楽に感じたときの前日の食生活を把握すればこっちのもの。まずは手始めに食事日記をつけることから。
Q. 距離を延ばすタイミングはいつ?
A. 時間で走りましょう!
3km楽に走れるようになったので、次は4km、次は5km、最終的には10kmくらいまで距離を延ばしたい。でも、距離を延ばすタイミングがイマイチ分からない…。そんな人へのおすすめは、距離に囚われるより時間を軸にして走ってみることだ。
まず走る時間を決めよう。たとえば30分からスタートする。その日の体調によって距離は変わるので、この際、何km走ったかは気にしないでいい。目的は30分休まずに動き続けること。
実際、マラソンのレースで完走を目指すとき、20kmや40kmという距離を目指すより長時間動き続けられるカラダを作った方が近道。距離が軸になると途中で歩いてでもクリアしようとするが、時間を軸にすると脚が止まらないからだ。
30分走れるようになったら後は10分単位で時間を延ばしていく。1時間走れるようになったらそこで初めて距離を意識してみよう。5kmを何分で走れるか? なるほど大体40分か。時間と距離の相関関係が分かったら、また時間に軸を戻して走る。長時間動ける体力がついてくれば距離は自ずと延び、その分エネルギー消費も増えて痩せやすくなるという寸法だ。
Q. 長く走っている時、何を考えているの?
A. 走れる人は走った後のことを。走れない人は今のことばかり考えています。
ランニングは基本、孤独な作業。1歩ずつ前に足を運んでいる最中は、どうしても己と向き合うしかない。カラダが慣れてそこそこ長く走れるようになってくると、煮詰まってしまうこともある。
「ああ辛いな苦しいな」「まだ5分しか走ってないや」「あと30分も走るのか」「しんどいなあ」「早く終わればいいのに」
というように、長距離ランの初心者は常に「今このとき」を見つめている。
一方、上級者が何を考えているかというと、「これが終わったらスーパー銭湯に行こう」「今度の仕事の企画はどうしようかな」「おっ、豆柴。犬飼うのもいいな」なんて具合。とくに重要なことではないが、「今このとき」ではなく「走った後のこと」を考えているという。
たとえ今が辛くても、「終わったら○○しよう」と考えることで辛さを乗り切れるのだ。「今」に向き合うのは瞑想の時くらいにして、走っている最中は心を未来に飛ばすべし。