• 「好きなコト」があるから継続できる。『ターザン』編集部員が走る理由
RUN
2020.11.12

「好きなコト」があるから継続できる。『ターザン』編集部員が走る理由

ターザン スタッフが走る理由

もともとはランニングが不得手な編集部スタッフも「好きなコト」があるから走る! ただ走るのではなく、ラジオを満喫したり、“リング”を稼いだり、別の趣味と絡めるのも効果的。ここでは6人のスタッフに、それぞれの理由を聞いてみた。

① 「消費カロリーを可視化して、やる気アップ」

ライター・クロサワ

緊急事態宣言が解除された直後の6月頭。おこもり太り解消のために、仲間とともに久しぶりのランへ。やっぱり外は気持ちいい〜!とテンションが上がっていたのも束の間、たった5分で疲労困憊。おまけにSNS用にと撮影された自分の走る姿を見て愕然。なにこのドスコイ感。顔も背幅も、デカくない…?

見た目を変えたいカラダを軽くしたい。やる気スイッチが入ったのはここから。ちょうど同時期に購入した《アップルウォッチ》でログを取り、その日のランを振り返ることが習慣に。アクティビティ機能では、その日消費したエネルギーと運動時間がリングになって可視化される。“やった分”が見えると嬉しい、楽しい。

いつしかリングを綺麗に揃えることが目的になり、達成できていない日は大慌てで消費エネルギーを稼ぐことも。これを1か月続けた結果、体重はMAXよりも5kg減、脂肪量は3kg減。やったー!(ライター・クロサワ)

② 「旅行の楽しみを広げるために、今の走力を維持」

ライター・イノウエ

ダイエット目的でジムの門を叩いたのが32年前。以来体型維持のために、筋トレ+ランニングのセットを週に2〜3日、今日まで続けている。

「小さい頃から短距離は速くて、長距離は苦手。遅筋よりも速筋の割合が多いのかもしれない。それでも32年間続けているのは、走った後は気持ちいいことを知っているから」

継続する方法は、毎回「走らなくてもいい」と自分に言い聞かせてからジムへ向かうこと。ジムでは、絶対に達成したい第1到達目標の6kmをまず走ってみる。そこまでクリアすると、第2到達目標8kmまでは難なく走れる。調子が良ければ第3到達目標10kmまでそのまま走り、気分が乗らなければ歩く。

「10km走れる体力を備えておけば、旅行や出張時の楽しみが増えるんです。車移動では出会えない面白いものをいっぱい見られる、長時間移動で停滞していた血流が良くなり、スッキリする。まさにいいことずくめ」(ライター・イノウエ)

③ 「好きなおやつを罪悪感なく食べるために」

デザイナー・リュウザキ

2年前の『ターザン』で“ランニングをすると自律神経が整う”と書かれた記事を読んだのが、走ろうと思い立ったきっかけ。

「初心者なので、まずは歩きで土台作りからスタートしました。目的地を押上や品川に設定して、当時住んでいた笹塚からひたすら歩く。約4時間。それが3〜4か月続けられたので、そろそろ走ってみようかなと。いざ走ってみると見事な筋肉痛に。走りと歩きでは使われる筋肉が違うんだなと実感しました」

数回走ると筋肉痛がなくなり、週に2回、5kmのランニングが定着する。

「定着、といっても不定期です。夏は走らないし、2〜3回しか走らない月もある。でも普段はパソコン作業が多いので、カラダが鈍ってきたから走ろう、肩こりがひどくなってきたから走ろうと、細く長く続けられています。大好きな芋けんぴを罪悪感なく食べられるという喜びも、走り続ける理由かも」(デザイナー・リュウザキ)

④ 「趣味のテニスを全力でやるためにランで体力を養う」

カメラ・アベ

動きが多様なスポーツに対し、ランニングの動きはいたって単調。手持ち無沙汰で、ようは暇。

「無音で走っていると、自分の息や鼓動が聞こえて疲れていると錯覚するんです。その問題を解消するために購入したのが無線イヤホン。別の音を聞くようになってからは、気が紛れて疲れにくくなりました。

やる気を高めるためによく聴いていたのは、YouTubeのダイエットハウツー。自分が動いていないときに見る人のダイエット動画は比較してしまって落ち込むけど、走りながら聴き流していると、俺もやってる!とモチベーションが上がります」

1回10kmのランニングを週に3〜4回続けた努力の甲斐あり、半年で体重はマイナス9kg。もともと痩せるために走っていたのが、今では趣味のテニスで必要な体力をつけるためと目標をシフト。4km走って2〜4時間テニス。それを週3回続けている。(カメラ・アベ)

⑤ 「深夜ラジオを楽しむ時間はランに充てる 」

編集・ムラタ

学生時代運動部に所属していた人は、当時の記憶と現実にギャップが生じて心が折れることも少なくない。編集・ムラタもその一人。

「週に6日10km走っていた高校時代の体力とはあまりにもかけ離れているので、一度記憶をすべてリセットしました。あの頃のオレはもういないぞと。すると気持ちがラクになり、“頑張りすぎない”ことができるように」

たとえば、ランニング中のラップタイムは気にしない、走るのが億劫だったらストレッチだけやる、夏と冬は走らない、など。走り出す前の準備では、自分を褒めることも忘れない。コンタクト着けた、エライ。ストレッチした、エライ。服を着替えた、エライ!

「ラン中のご褒美は、ラジオを聴くこと。僕が好きな『オールナイトニッポン』と『JUNK』、どちらも2時間番組なので、普段聴くためだけの時間を取るのは難しい。でも走りながらなら一石二鳥! 飽きも来ません」(編集・ムラタ)

⑥ 「いつも決まったコースを走って頭を空っぽにする」

ライター・クロダ

30代の頃は毎週末に夫婦で10km走り、フルマラソンにも7〜8回出場していたクロダ。子供が生まれたのを機にランニングからはいったん離れ、今年4月、9年ぶりに走ることを再開した。

「久々に走ってみると、頭の中で思い描いていたよりもカラダが動かない。これが年齢による変化かと落胆しました。でも、昔の経験から継続すれば走力が戻るとわかっていたので、1日おきに3〜4km走ることから始めて、徐々に距離を延ばした。するとみるみるカラダが絞れて、4kgダウン。数年間着られなかったTシャツが入るようになりました」

今の走る目的は、仕事で疲れた頭をリセットするためと、肩こり腰痛予防のため。

「コースは毎回同じ。決まった街道を往復して、5〜6km走る。そうすると余計なことを一切考えず、頭の中を空っぽにできる。仕事のモヤモヤも、ランニングという小さな達成感によって吹き飛びます」 (ライター・クロダ)

取材・文/黒澤祐美 イラストレーション/unpis

初出『Tarzan』No.798・2020年10月22日発売

Special