心地よい快眠を生み出す、最新・最先端の「寝具とテクノロジー」4選
疲労回復に最も重要な睡眠の質を改善させたいなら、日進月歩の寝具にも注目するべきだろう。最先端テクノロジーを導入した最新寝具4つを紹介する。
取材・文/石飛カノ 撮影/小川朋央 取材協力/前野博之(栄養睡眠カウンセラー協会代表)
初出『Tarzan』No.797・2020年10月8日発売
① エーアイモーションマットレス
無重力の動きと体温調節で健やかな眠りを導く。
あの《シックスパッド》を生み出したMTGが、睡眠のジャンルに新たに立ち上げたのが〈NEWPEACE〉というブランド。その第1弾となる製品が、こちらの《エーアイモーションマットレス》だ。
「動き」「温度」「AI」によって理想的な睡眠を整えるというコンセプトで、マットレス自体が動くというのが最大のポイント。マットレス内部に組み込まれた“エアセル”が心地よい眠りを促す動きを再現。また、睡眠時の体温調節をサポートする“ヒートナビゲーター”を搭載している。
これらの機能をコントロールするのが、入眠から覚醒までの一連のプロセスをサポートするAIテクノロジー。横になるだけであとはすべておまかせ。
② 快眠環境サポートサービス
寝具、照明、エアコンが連動。 完璧な睡眠環境を整える。
パナソニックと寝具の西川が共同開発した画期的な「快眠環境サポートサービス」(利用料月額990円)。
精密なセンサーを搭載した西川のマットレス〔エアーコネクテッド〕SIマットレスで眠ると睡眠中のデータがモニタリングされる。チェック項目は睡眠の深さ、寝付きまでの時間、睡眠時間、中途覚醒など。このデータを基にして、パナソニックの無線LAN内蔵のエアコンが温度を自動制御、また、LEDシーリングライトの照明が起床を促すタイミングで照度を上げていくというシステムだ。
モニターしたデータはすべて『Your Sleep』という専用アプリで見える化され、日々の睡眠を採点してくれるという仕組み。IoT家電の新境地だ。
③ テンピュール ®ゼロジー ®
リクライニングベッドで いびきを軽減し、快眠へ。
睡眠の質を著しく落としてしまうのが、いびきや呼吸が止まるといった睡眠時無呼吸症候群の症状。そもそもいびきとは、舌の付け根が気道に落ち込み、その狭くなった気道に空気が通過する際、粘膜が振動して生じる音のこと。仰向け姿勢でリラックスすることで生じる音だ。いびきが常習化すると、睡眠の質は低下する。少ない空気しか入ってこないので常時酸欠状態だからだ。
そこで考案されたのが、電動リクライニングベッドの《テンピュール®ゼロジー®》。カラダに負担をかけずに上体を上げて眠れるベッドで、リモコンで角度調整ができるほか、メモリー機能が搭載されているので心地よい好みの角度に自動的に設定できる。
独自のフォルムで快適な姿勢を維持。
「ゼロジー®ポジション」という独自の角度設定で上体を起こすことで気道をしっかり確保。呼吸が楽になり、いびきの軽減が期待できる。全2種類3サイズの展開で235,000円(税抜)〜。
④ エアウィーヴ ベッドマットレスL03
2層構造のマットレスを体形別にカスタマイズ。
眠りにこだわるアスリートが愛用しているという〈エアウィーヴ〉の最上級モデルが登場。その名は《エアウィーヴ ベッドマットレスL03》。
ベースとトッパーの2層構造設計で、どちらも肩部分、腰部分、脚部分に3分割されている。そのため一人でも移動可能、そして全パーツが洗える。トッパーは裏表で硬さが異なり、「柔らかめ」「標準」「硬め」の3種類で組み合わせられている。つまり、トッパー部分のみを入れ替えることで、自分に合った理想的な寝具にカスタマイズできるというわけ。
スマホで全身写真を撮るだけで自動的に採寸し、最適な寝具を導き出す〈エアウィーヴ〉の『マットレス・フィット』を活用すれば、間違いなしだ。