• 疲労回復をサポートするスポーツウォッチ3選
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2020.11.18

疲労回復をサポートするスポーツウォッチ3選

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自分がどれだけ疲れているか? 科学的な疲労の定義はないけれど、「心拍数」を測定すれば、カラダの疲れ具合や睡眠の質が把握できる。最新のスポーツウォッチが、正確に状況を見抜く手助けをしてくれる。

① GARMIN《ForeAthlete745》

GARMIN ForeAthlete745
2020年10月1日発売の《ForeAthlete》シリーズ最新モデル。過去のトレーニング負荷と現在の状態を評価して、トレーニングの効果、VO2 Max、リカバリータイムなどをトラッキング可能。標高が800mを超える環境にいる場合と、気温が22度より高い環境下でトレーニングをした場合は高度適応・暑熱適応が適用され、トレーニング終了後にデバイスに通知される機能も。本モデルよりSuica対応。全4色展開。44,800円(税抜)。公式サイト ※Suicaは東日本旅客鉄道株式会社の登録商標です。

個人のVO2 Maxを基にリカバリータイムを算出。

その日行ったトレーニングの強度に対して、「このあと◯時間はリカバリーに努めましょう」と提案してくれるのが「リカバリータイム」機能。あらかじめVO2 Max(最大酸素摂取量)を測定しておくことで、使う人に合わせた回復時間が割り出される。

リカバリータイムがトレーニングの“量”を見るものだとしたら、「トレーニングステータス」は“質”を評価する機能。過去7日間のトレーニング負荷の変化を自動的に考慮し、その日行った運動によって自分のパフォーマンスが上がったのか、下がったのか、あるいは維持しているのかを7段階で評価。言葉でアドバイスをくれる。スマホやパソコンからは、パフォーマンスの推移を時系列で表したグラフも確認可能。

トレーニングステータス
緑の帯が「適正運動量」。その枠から上に外れると過度なトレーニング、下に外れると不足を示している。

② POLAR《Grit X》

POLAR《Grit X》
LEDライトと光検出器を利用する光学式心拍計により心拍数を計測。そのデータを基に、毎日の睡眠や自律神経をトラッキングできる。さらにトレーニング中に心血管や筋肉がどれだけの負荷を受けているかを確認できる「Training Load Pro」機能も搭載。計測されたデータは、トレーニング、睡眠、アクティビティの情報を統括する「Polar Flow」と連動することで、一つの画面でまとめることも可能。全5色展開。59,800円(税抜)。公式サイト

睡眠+自律神経の測定で気付きにくい疲労をチェック。

今や多くのスポーツウォッチで睡眠を分析することはできるけど、自律神経を測定できるのは〈POLAR〉だけ。「自律神経ステータス」は夜中に自律神経系(ANS)がどれだけ落ち着いていたかを示すもので、心拍数、平均心拍間隔時間、心拍数変動、呼吸数から総合的に判断される。「非常によい」から「非常に悪い」まで5段階で評価され、時計本体でも簡単なフィードバックを受けられるが、詳しい情報は同期したスマホでチェックすることもできる。

もしも悪い評価が表示されたら、寝ている間に交感神経が高まっていた証拠。睡眠の質は低く、起きた時に疲労感が残っている可能性が高い。起床とともに確認すれば、その日一日リラックスを心がけられる。

自律神経ステータス
「自律神経ステータス」のスマホ確認用画面。心拍数変動は高く、呼吸数は少ないほうがリラックスしていることになる。

③ SUUNTO《SUUNTO 3》

 SUUNTO《SUUNTO 3》
目標に合わせたモードを選択することで7日間のトレーニングプランを作成してくれる「アダプティブトレーニングガイド」をはじめ、睡眠計測、アクティビティ記録、ストレスと回復表示と、毎日のフィットネスに役立つ機能を搭載。30m防水でスイミングも楽しめる。モバイル端末のSUUNTOアプリと連携すれば、GPS計測も可能。北欧ブランドならではのシンプルで洗練されたデザインが魅力。全5色展開。35,200円(税抜)。公式サイト

回復度をこまめにチェックして、メニュー作成に生かす。

軽めのランニングをしたつもりなのに、いつもよりカラダが重い。ランナーであれば経験したことがあるだろうこの練習量と疲労のギャップは、前日以前の疲労がリカバリーできていないことで起こりやすい。〈スント〉の「ストレスと回復」モニタリング機能を使えば、完全にリカバリーするまでの時間、回復度、現在の状態(アクティブ、非アクティブ、回復中、ストレス)を確認でき、その日の練習強度を決める指標にもなる。

《スント 3》のアプリ画面
アプリをスマホにダウンロードし、時計と接続することで睡眠、アクティビティ、毎日の歩数、カロリーなどを記録。

30分ごとに更新される回復度をこまめに確認し、スピードが遅いようであれば十分な睡眠と栄養補給で休養を。きちんとリカバリーをして、いいコンディショニング状態でトレーニングに臨めば、運動効果も高まる。結果も得られる。

取材・文/黒澤祐美

初出『Tarzan』No.797・2020年10月8日発売

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