① GARMIN《ForeAthlete745》
個人のVO2 Maxを基にリカバリータイムを算出。
その日行ったトレーニングの強度に対して、「このあと◯時間はリカバリーに努めましょう」と提案してくれるのが「リカバリータイム」機能。あらかじめVO2 Max(最大酸素摂取量)を測定しておくことで、使う人に合わせた回復時間が割り出される。
リカバリータイムがトレーニングの“量”を見るものだとしたら、「トレーニングステータス」は“質”を評価する機能。過去7日間のトレーニング負荷の変化を自動的に考慮し、その日行った運動によって自分のパフォーマンスが上がったのか、下がったのか、あるいは維持しているのかを7段階で評価。言葉でアドバイスをくれる。スマホやパソコンからは、パフォーマンスの推移を時系列で表したグラフも確認可能。
② POLAR《Grit X》
睡眠+自律神経の測定で気付きにくい疲労をチェック。
今や多くのスポーツウォッチで睡眠を分析することはできるけど、自律神経を測定できるのは〈POLAR〉だけ。「自律神経ステータス」は夜中に自律神経系(ANS)がどれだけ落ち着いていたかを示すもので、心拍数、平均心拍間隔時間、心拍数変動、呼吸数から総合的に判断される。「非常によい」から「非常に悪い」まで5段階で評価され、時計本体でも簡単なフィードバックを受けられるが、詳しい情報は同期したスマホでチェックすることもできる。
もしも悪い評価が表示されたら、寝ている間に交感神経が高まっていた証拠。睡眠の質は低く、起きた時に疲労感が残っている可能性が高い。起床とともに確認すれば、その日一日リラックスを心がけられる。
③ SUUNTO《SUUNTO 3》
回復度をこまめにチェックして、メニュー作成に生かす。
軽めのランニングをしたつもりなのに、いつもよりカラダが重い。ランナーであれば経験したことがあるだろうこの練習量と疲労のギャップは、前日以前の疲労がリカバリーできていないことで起こりやすい。〈スント〉の「ストレスと回復」モニタリング機能を使えば、完全にリカバリーするまでの時間、回復度、現在の状態(アクティブ、非アクティブ、回復中、ストレス)を確認でき、その日の練習強度を決める指標にもなる。
30分ごとに更新される回復度をこまめに確認し、スピードが遅いようであれば十分な睡眠と栄養補給で休養を。きちんとリカバリーをして、いいコンディショニング状態でトレーニングに臨めば、運動効果も高まる。結果も得られる。