TENGAに被せて使うダンベル爆誕。マスターベーションという喜びが、トレーニングを継続させる

賢明なる男性読者ならこれが《TENGA》であることはすぐにわかるはず。だが問題はその左に鎮座しているTENGAっぽい物体。メタル感をこれでもかと主張し、普通の《TENGA》よりも明らかにふたまわりはBIG SIZE。記念品や飾り物の類に見えなくもない。

取材・文/黒田創 撮影/北尾渉

正体を明かそう。これは《TENGA WORKOUT GEAR》、れっきとしたトレーニングアイテムである。この見栄えでワークアウト? ふざけてんの? そう思われる方もいるだろう。しかしこれは至って真面目に作られたもの。なぜこんなアイテムが登場したのか、実際問題どうやって使うのか、検証をしてみたい。

《TENGA》型のダンベルが登場した背景とは?

《TENGA WORKOUT GEAR》は本体幅97mm、奥行93mm、高さ173mmの寸法を持つ。素材はステンレススチール製で、内部に《TENGA》型の空間を有しており、そこに《TENGA》をスポッと装着するだけで、いつものマスターベーションが筋トレに早変わりするというわけ。本体重量は4kg。重さのうえではダンベルと遜色ない。

テンガワークアウトギア
《TENGA WORKOUT GEAR》(左)の価格は55,000円(税込)。
《TENGA WORKOUT GEAR》に付属する木箱と台座
購入すると専用木箱に台座、取扱説明書が付く。荘厳なパッケージで、より気持ちを高めてくれる。

では、いかなる経緯で《TENGA WORKOUT GEAR》が生まれたか。TENGAの開発担当者はこう話す。

「健康維持のために継続的なトレーニングが大切なのは言うまでもありません。しかしトレーニングは辛く、なかなか続かない人が多いのが現実です。どうすれば諦めず継続できるか?

そこで私たちが思いついたのが、“アメとムチ”です。辛いことを我慢できるアメ、即ちマスターベーションという喜びがあれば、多くの人がトレーニングを継続できる。そのアメをTENGAなら提供出来ると考えました。

日々のマスターベーションと筋トレを融合させること。《TENGA WORKOUT GEAR》は人類が初めて体験する、まったく新しいトレーニングアイテムなのです」

1/20
テンガワークアウトギアの刻印
シルバーの輝きも眩しいステンレス。立派なロゴも入る。
テンガワークアウトギアの上部
先端部に蝶番がつく。
テンガワークアウトギアの留め具
根元部分のバックルを外すと…?
テンガワークアウトギアを開いた様子
こうしてパカッと開く。造形が美しい。
テンガワークアウトギアにテンガを嵌めた様子
この通り、《TENGA》のカップが装着できる。
テンガを装着したテンガワークアウトギア
《TENGA》が筋トレアイテムに早変わり!

実際、TENGAのスタッフが《TENGA WORKOUT GEAR》にTENGAを装着して使用感を試したという。その感想を聞いてみると…?

「まさにアメとムチ状態を体感することが出来ました。《TENGA WORKOUT GEAR》がある分、持つ腕はかなりキツくなっているのに、《TENGA》の気持ちよさを味わいたくて、もう一往復、もう一往復とつい没頭してしまい…。気が付いたら長時間経過していました…。そして終わった後には、上腕二頭筋がパンパンになっていました」

マスターベーションが立派な筋トレになるのだ。ならば、『ターザン』としても使ってみない手はない。しかし何せ重量は4kg。注意して扱わないといろんな意味でケガの恐れがある。そこで信頼のおけるパーソナルトレーナー、Jさんに《TENGA WORKOUT GEAR》の“正しい”使い方をレクチャーしてもらうことに。

トレーナーが使い方をレクチャー!

ズシリと重い《TENGA WORKOUT GEAR》を手にしたJさんは一言「これ、落としたら大変ですね」。そう、これには通常のダンベルのように持ち手がない。ゆえにうっかり気持ちよくなりすぎてポトリと落としたりしたら…、じゃあ、どうやって使えばいいですか?

「最初は必ず両手で持つこと。そして“絶対に落とさないぞ”と強く意識すること。そのことが筋トレへの集中力を高めてくれるでしょう」(プロトレーナー・Jさん)

次は使い方。Jさんが最初に提案するのはヒップリフトである。

「ヒップアップや太もものシェイプ、姿勢改善、体幹強化につながるヒップリフトですが、両手で《TENGA WORKOUT GEAR》を持ち、尻を上げたとき股間に穴の入り口があたるよう手でキープしておきましょう。カラダの真ん中に重りを保持することで、腕全体はもちろん、より体幹に効くヒップリフトになりますよ」

コレがおすすめトレーニング!

1/20
テンガワークアウトギアのおすすめの使い方
仰向けになり、両手で《TENGA WORKOUT GEAR》を持ち、股間の真正面の少し上に浮かせる。そのままキープ。
テンガワークアウトギアのおすすめの使い方
ヒップリフトするとこうなる。持った腕が下がらないようにすることで肩~腕全体の強化に。さらに体幹強化にもなる。

ポーズだけみるとどことなく卑猥なのは否定しない。しかし、これはいたって真面目なトレーニングであることを強調したい。まずは10回目標でやってみよう。きっと腕がパンパンになるはずだ。

ダンベル代わりに鍛えるなら?

Jさんからは、こんな提案も。

「次は胸の前で両手で持ち、足を腰幅よりやや広く開いて立ちます。次に重心を踵に乗せ、尻を後ろに引き下げながら、膝を曲げます。このときつま先と膝の向きは同じようにやや開き気味に。

太腿を床と並行になるまで下ろしたら立ち上がります。これはゴブレットスクワットというエクササイズで、下半身、特に大腿四頭筋や尻全体の筋肉に効かせられます」(トレーナー・Jさん)

さらに片手で《TENGA WORKOUT GEAR》を持つ形でのエクササイズもたくさんあるという。

さまざまなトレーニングができそうだ。

1/20
テンガワークアウトギアを使ったトレーニングの様子
胸の前で《TENGA WORKOUT GEAR》を持ちゴブレットスクワット。下半身が全体的に鍛えられる。
テンガワークアウトギアを使ったトレーニングの様子
ワンハンド・チェストプレス。ベンチプレスの要領で、《TENGA WORKOUT GEAR》を手に持ち、大胸筋を意識しながら肩〜腕を天井に向かって伸ばし、下ろす。
テンガワークアウトギアを使ったトレーニングの様子
ワンハンド・ハンマーカール。上腕二頭筋を鍛えるお馴染みのトレーニング。肘を固定して腕を曲げ伸ばしするのがポイント。
テンガワークアウトギアを使ったトレーニングの様子
これはワンハンド・サイドレイズ。肘を軽く曲げた状態から腕を固定し、肩の筋肉(三角筋)を使って《TENGA WORKOUT GEAR》を肩の高さまでしっかり上げよう。
テンガワークアウトギアを使ったトレーニングの様子
丸みを帯びた形状はリストカールにちょうどいい気がする。腕を台の上に固定し、手首から先を上下に動かす。前腕が太くなり、握力も強化される種目だ。
テンガワークアウトギアを使ったトレーニングの様子
カラダの後ろで肘を固定し、《TENGA WORKOUT GEAR》を上下させるキックバック。二の腕のトレーニングに最適だ。

「大胸筋や上腕三頭筋に効かせられるワンハンド・チェストプレスに上腕二頭筋に効くワンハンド・ハンマーカール、肩回り、特に三角筋に効くワンハンド・サイドレイズ、前腕部を鍛えられるリストカール、二の腕を重点的に鍛えるキックバック…。

ダンベルのかわりに使えばトレーニングのバリエーションは広がります。しっかり左右とも行うことでバランスよく鍛えましょう。もちろん、片手で持つ場合は床に落下させないよう注意しましょう」(トレーナー・Jさん)

TENGAのカップを装着してマスターベーションを行うのも、リストカールと同様の筋トレ効果を得られるが、少し工夫すればエクササイズのバリエーションはこれだけ広げられる。造形物として美しく、トレーニングアイテムとしても十分使える《TENGA WORKOUT GEAR》。いろんな意味であなたのモチベーションを高めてくれること、間違いなしだ。

INFORMATION

下記のオンライストア、及び販売店で販売中。

公式オンラインストア

TENGA STORE TOKYO

〒100-8488 東京都千代田区有楽町2-5-1 阪急メンズ東京 6F

電話番号:03-6252-5393

営業時間:11:00 – 20:00 休日:不定休