西川貴教さんが教える「腹を割るためのヒント」。
お尻をほぐして、正しい「あぐら」で座れる体を作る。
肩がガチガチなら、肩甲骨ほぐし。
体幹トレで首・肩の凝りを撃退する!
腹筋をまんべんなく刺激「リバースクランチ」。
腹直筋狙いで腹を割る自体重トレをマスターしよう。
割りづらい「腹筋の下部」にはこの2種目!
「肩甲骨と背骨」を整えて、上半身トレを効率的に!
  • 公開:

【BMXレーサー・飯端美樹さんの姿勢】自転車は体幹トレの最高のギア

好きなことを極めると姿勢が良くなる。プロBMXレース選手として活躍する飯端美樹さんの美しい姿勢を支えるものとは。

競技をすることでバランスの良い筋肉と美姿勢が保てる。

BMXレースはジャンプと呼ばれるいくつものアップダウンと、バームという名のコーナーのある全長300〜400mのコースで競われる。

飯端美樹さんは、日本人女性では初めてのプロレーサーとしての地位を確立したパイオニアだ。

08

美しい姿勢は、BMXに乗り続けていることで作られた。

「自転車競技というと脚の筋肉が凄いっていうイメージがあるかもしれないんですが、BMXレースは全身の筋肉が必要なんです。基本的に立ち漕ぎなので、体幹部分、特に背筋がしっかりしていないとポジションが維持できないんですよ」

自転車は体幹トレ の最高のギア。
パワーを出すべく筋トレも行うが、姿勢は主にBMXのカラダ使いで整うという。体幹のほかあらゆる筋肉を使うため、初めてレースを体験すると誰でも全身が筋肉痛になる。

レース用のBMXにはサスペンションがない。路面の衝撃は、カラダを駆使したバイクのコントロールで吸収する必要がある。

「肩甲骨の周辺を柔らかく使えると、衝撃をうまく逃がせるんです」

もちろんペダルを回すためには、股関節の動きも重要だ。

「BMXに乗れたら、遊ぶだけでも体幹が強くなって、肩甲骨、股関節の動きが良くなります。いつのまにか姿勢が改善されますよ!」

PROFILE

飯端美樹(いいばた・みき)/1985年生まれ。大阪府出身。プロのBMXレーサーとして活躍中。2008年に日本人女性では初となるUCI世界選手権で予選突破。2019年の全日本BMX選手権大会で優勝。

取材・文/神津文人 撮影/内田紘倫

初出『Tarzan』No.787・2020年5月14日発売

Share
Share