- 整える
タンパク質と、何が同じで、どう違う?ジェーン・スーと〈味の素(株)〉社員が語るアミノ酸のこと。
PR
髪やヒゲを整えるように、靴磨きも生活のルーティンに組み込めたら相当ハンサム。国際大会も行われているほど奥深い世界ですが、その基礎編は案外挑戦しやすいのだとか。アイテム選びから実践的なやり方まで、革靴ケアのいろはを教えてもらいました。
「Tarzan Web」のグルーミング記事では、さまざまな分野の専門家に取材。初回の「ランニングシューズのケア」編に引き続き、お話を伺うのは、虎ノ門の靴磨き店〈THE SHOESHINE&BAR〉のシューシャイナー、赤塚誠さんです。
揃えるアイテムが多く、専門技術や知識も求められそうなイメージの靴磨きですが、赤塚さん曰く、初心者でも挑戦しやすいやり方もあるそう。
「確かに革靴をピカピカに光らせる『鏡面仕上げ』には、繊細な技術がいります。ただその前の段階である、靴の汚れを落として、靴に栄養を与え、長持ちさせる作業であれば、初心者の方でも挑戦しやすいかと。それだけで見た目の印象は大きく変わりますし、保湿されることで革が柔らかくなるので足のフィット感も良くなりますよ」(赤塚さん)
見た目だけでなく、履き心地まで良くなるというのは意外。もし試すなら、まず揃えるべきアイテムは何でしょうか?
「汚れ落としと靴クリーム、専用のブラシが2種類、コットン素材の布です。ブラシは馬毛と豚毛のものを揃えておくと便利。手に持ったときのフィット感が良ければOKで、東急ハンズなどのシューケア用品コーナーに行けば2,000円前後で手に入ります。布も専用のクロスがありますが、Tシャツの端切れなどで代用できます」
また靴磨きの頻度については、「月に1回くらいが目安ですが、最初は汚れが気になったときにやればOK。思い入れのある靴なら自然と頻度も上がりますから」とのお話でした。
ここからは実践編。初心者でも試しやすい靴磨きの方法を教えてもらいました。
革についた汚れや、鏡面仕上げに使われるロウ分を落とすクリーナー。
「革靴の汚れ落としには液体タイプが多いのですが、配合されているシンナーが浸み込むことで、革を痛めてしまうことも。その点、この固形タイプはじっくり使っても問題ないので、初心者でも安心です。油分で汚れを浮かせて、一気にとってくれますよ」
「靴の栄養を補給するクリームは、靴と同じ色を選ぶのがセオリー。ただ塗りムラが出てしまうこともあるので、無色透明の方が失敗はしにくいです。靴磨きクリームはいかにも“靴磨き”なアルコール臭がネックなのですが、こちらは無臭。その点でも挑戦しやすいです」
「汚れ落としと革の栄養補給、ツヤ出しをこれ一本で済ませられます。無色なので幅広いレザーに対応できますし、携帯しやすいサイズ感なのも嬉しいですね」
取材・文/山梨幸輝 撮影/大嶋千尋