ランニング後のルーティンに。ランシューを長持ちさせるお手入れ方法&ケアグッズ
ランニング後のアフターケアは、カラダだけでなくシューズにも必須。正しくお手入れをすれば、ハードに使用してもしっかり清潔感を保つことができます。
取材・文/山梨幸輝 撮影/大嶋千尋
「Tarzan Web」のグルーミング記事では、さまざまな分野の専門家に取材。今回からお話を伺うのは、虎ノ門の靴磨き店〈THE SHOESHINE&BAR〉のシューシャイナー、赤塚誠さん。全4回にわたり、靴や革小物のケアについて幅広く教えてもらいます。
革靴だけでなくスニーカー事情にも精通し、お店では“スニーカー磨き”というユニークなサービスを提供している赤塚さん。初回はランニング後に試せる、ランニングシューズのケアについてレクチャーしてもらいました。後半では赤塚さんが実際にお手入れで使っているアイテムも紹介します。
ランニング後にできる簡単シューケア。
走った後、つい放置してしまいがちなランニングシューズ。とはいえ、お手入れを怠るとニオイを発したり、劣化を早める原因になることも。まずは赤塚さんに、ランニング後の習慣にするべき最低限のケア方法を教えてもらいました。
「靴を1日履くと足にかく汗の量はコップ一杯分と言われています。そうして内部に溜まった湿気はニオイやカビの原因になるので、中をしっかり乾かすことが大事。走り終わったら靴紐を緩めて、インソールを取り外し、風通しをよくしておきましょう。できればその際、爪先に溜まったホコリを取って、内側を硬く絞った雑巾で水拭きすると、より清潔感を保てます。
取り外したインソールはスニーカー用のクリーナーをつけて布で拭くことで、足を踏み込んだ際に滑りにくくなりますよ」(赤塚さん)
休日に試したい、プロ直伝の“ランシュー磨き”。
気分よく走るためにも、ランニングシューズは外側も清潔にしておきたいところ。靴磨きのノウハウを活かした、本格的なお手入れ方法を教えてもらいました。
「用意するアイテムはシューキーパーと汚れ落とし、磨き用の布、靴磨き用のブラシ、防水スプレー。布は汚れ落としが染み込みにくい、厚手のものがおすすめです。靴磨き用のブラシは馬毛のもので、持った時の手の馴染みが良ければOK。東急ハンズなどのシューケアコーナーで手に入りますよ」
ランシューのケアに使いたい、便利アイテム2つ。
1.〈Brift H〉防水スプレー
油膜を張りやすい油分ではなく、フッ素で水を弾く強力な防水スプレー。特に起毛素材の革や布素材に対して、高い防水力を発揮。
「スニーカーや革靴はもちろん、衣服にも使えます。吹きかけてから30分ほど待つのがベストですが、すぐ効力は出るので僕も雨の日に靴や通勤着に振りかけていますね」
2.〈Brift H〉スニーカークリーナー
「革靴用の汚れ落としをベースにして開発したクリーナー。今までのスニーカークリーナーは汚れを落とすのに時間がかかるものが多かったのですが、これは力を入れることなく、汚れを浮かして落とせます。シューズの色にも関係なく使えるのもポイント」