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ストレスがあると免疫は下がる? 免疫の噂のウソ・ホントをチェック(5)

「免疫力が上がる!」と称する民間伝承的・都市伝説的な噂はたくさんあるけれど、果たしてどれがホントで、どれがウソなのか。そして免疫を高めるにはどうすればいいのか。免疫のプロ中のプロである河本宏先生に教えてもらった。

Q5. ストレスがあると免疫は下がる?

A. 下がる。ステロイドホルモンが免疫を細胞レベルで抑制。

ストレスは万病の元だが、免疫にもストレスは天敵。

ストレスの免疫への影響を知るうえで鍵を握るのは、ストレスを受けると腎臓の上にある副腎皮質から分泌されるコルチコステロイドというホルモン。

免疫細胞には、コルチコステロイドをキャッチする受容体がある。コルチコステロイドは免疫細胞が自ら死を選ぶアポトーシスを誘導したり、その増殖にブレーキをかけたりして、免疫をダイレクトに抑えてしまう。

「こうしたストレスに対する反応は、本来は森で突然熊に出くわすといった緊急時を想定したもの。逃げるか、戦うかという非常時は、それと無縁な作用は免疫を含めてシャットダウンして備えようとするのです」

やっかいなのは、現代人は毎日のように森で熊と出くわすようなショッキングでストレスフルな状況に置かれているという事実。

「1日くらいでは免疫は落ちませんが、ストレスが1週間以上続くと、免疫は低下する場合があります」

PROFILE

河本宏(かわもと・ひろし)/1961年生まれ。京都大学医学部卒業。京都大学ウイルス・再生医科学研究所副所長血液細胞の分化過程を解明する傍ら、iPS細胞技術を用いた治療用再生T細胞の作製研究も進める。免疫学者ロックバンド〈Negative Selection〉リーダー。今回趣味のイラストで免疫を優しく解説。

取材・文/井上健二 イラストレーション/しりあがり寿 取材協力/河本 宏(京都大学ウイルス・再生医科学研究所副所長)

初出『Tarzan』No.778・2019年12月19日発売

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