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体温を上げると免疫はアップする? 免疫の噂のウソ・ホントをチェック(1)

免疫は目に見えないし、自覚することも難しい。それに仕組みもかなり複雑。「免疫力が上がる!」と称する民間伝承的・都市伝説的な噂はたくさんあるけれど、果たしてどれがホントで、どれがウソなのか。そして免疫を高めるにはどうすればいいのか。免疫のプロ中のプロである河本宏先生に教えてもらった。

Q1. 体温を上げると免疫はアップする?

A. 意図的に体温は上がらないし、上がっても免疫は上がらない。

体温を上げると免疫も上がるとよく聞く。だが、河本先生によると俗説らしい。

「免疫細胞は平熱で十分働けますから、体温を上げた方がいいという証拠はありません。体温は脳の視床下部にある体温調節中枢で厳密にコントロールされています。お風呂に入ったり、生姜を食べたりといった外的なアプローチではそうそう上がらない。万一外的な要因で体温が上がったら、熱中症になったりして危険です。そもそも“私は体温が低い”と言う人は、単に測り方が悪いことが多いのです」

風邪などの感染症で体温が上がるのは、感染を察知したT細胞やマクロファージといった免疫細胞からの情報で体温中枢の温度設定を上げ、高熱による不意打ちでウイルスなどの外敵を弱らせるため。

カラダの方は事前の準備がきちんとできているので神経などに無用なダメージを負わず、外敵だけを効率的に弱らせられるのだ。

PROFILE

河本宏/1961年生まれ。京都大学医学部卒業。京都大学ウイルス・再生医科学研究所副所長血液細胞の分化過程を解明する傍ら、iPS細胞技術を用いた治療用再生T細胞の作製研究も進める。免疫学者ロックバンド〈Negative Selection〉リーダー。

取材・文/井上健二 イラストレーション/しりあがり寿 取材協力/河本 宏(京都大学ウイルス・再生医科学研究所副所長)

初出『Tarzan』No.778・2019年12月19日発売

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