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はじめてのボルダリングの、足さばき。基本のフットワークを身につけよう

ボルダリングの動きを、初心者向けに解説。今回は「フットワーク」を、前回の「ムーブ」編に続きパーソナルトレーナーの千葉啓史さんに教えてもらった。

4つの代表的なフットワーク。

フットワークでは足の親指の付け根(拇趾球)と小指の付け根(小趾球)を結ぶラインが壁に平行になり、それと交差するように踵と膝が上がると保持力が最大に。

足のアーチを潰さず、足首を使って荷重するときに股関節を屈伸して体幹と上半身の動きにつなげたい。

「踵が落ちていると“ケツが出る”という悪いフォームになる。骨盤と動きをシンクロさせ、踵が落ちるときには骨盤が後傾して脇と肩甲骨が開き、踵が上がるときに骨盤が前傾して脇と肩甲骨が閉じるように意識しましょう」(千葉啓史さん)。

1. インサイドエッジ

親指の付け根の拇趾球でホールドを踏む。拇趾球より前に乗ると踵が落ちやすく、拇趾球より後ろだと力が入れにくい。面ではなく点で乗る意識で。狭いホールドにも乗りやすい。

ボルダリングの動作・フットワーク

2. アウトサイドエッジ

小指の付け根の小趾球でホールドを踏む。ソクタイや横移動(トラバース)などでよく使うテクニックで、アウトサイドエッジができるとムーブの幅が広がって登れる壁が増える。

ボルダリングの動作・フットワーク

3. スメアリング

スメアリングとは「塗りつける」の意。シューズのソールを壁やホールドに擦りつけるように置き、摩擦力を最大化。摩擦力を高めるには点ではなく面で乗る意識がより重要に。

ボルダリングの動作・フットワーク

4. スメッジング

小さく狭いホールドにスメアリングで摩擦力を使いながらホールドのエッジに爪先を乗せて支持する方法。エッジを取るフットワークとスメアリングの両テクニックの組み合わせ。

ボルダリングの動作・フットワーク

以上、イラストで紹介した以外にも、シューズの踵をホールドに掛ける「ヒールフック」、同じく爪先を掛ける「トウフック」などがある。

PROFILE
千葉啓史(ちば・ひろし)
千葉啓史さん/1982年生まれ。パーソナルトレーナー。日本体育大学卒業。多くのトップクライマーを指導する傍ら、自身も23歳からクライミングを始め、外岩のボルダーグレードは最高4段を誇る。

取材・文/井上健二 撮影/山城健朗 イラストレーション/黒木仁史 取材協力/千葉啓史

(初出『Tarzan』No.772・2019年9月12日発売)

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