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腸律マッサージって知ってる? 腸をじっくりさすって、メンタルを整えよう

腸をほぐすと気持ちもゆるむ。グリグリ揉みほぐさずじっくりさする「腸律マッサージ」でメンタルの不調も解決しよう!

腸をマッサージして精神的な原因を分析する。

全身の司令塔は脳。以前はそう捉えられていたが、腸から脳にも情報伝達があり機能に影響を与える“脳腸相関”が近年話題だ。

「腸を弱らせる原因として、精神的な不調は大きい。腸を鍛えることはメンタルを整えることに直結します」と話す腸律師の小澤かおりさんが考案したのは、腸をさする「腸律マッサージ」。

まず仰向けになりへそを囲む2つの円をさすって腸全体をほぐす(詳細は下図)。

腸ケア
へそまわりに大小2つの円を想定。時計になぞらえて12時の位置から12分割して、内側の小さい円の点から10往復ずつ時計回りにさする(計24点)。
腸律マッサージのさすり方
腸律マッサージのさすり方
利き手が上になるよう両手を十字に重ねて人差し指から薬指までの指3本を使う。左右に優しくさする。指を突き立てるように行うと詰まりの原因となるのでNG。

腸の局所的な張りから心のSOSを徹底分析。

日課にするうちに、慢性的な張りや詰まり、痛みを感じる部位に気づくはず。それは日々変わる。

「硬い部位から精神的な原因を分析できます」(分布マップが下記図)。その改善には温かな手のひらを当てるか、そっとさすること。こわばりを解くマッサージで腸も脳もリラックスできるはずだ。

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A. 考えすぎ|左3つ骨下

左半身の肋骨の下部に沿う範囲。「脳と深い繫がりがあるエリア。ここの張りは考えすぎなど脳のオーバーワークを意味します」。

B. 寝不足|みぞおち

肋骨の中心部、みぞおちの張りは特に男性に目立つ傾向が。「ここが硬いのは筋肉ゆえと思いがちですが睡眠障害が原因です」。

C. 頑張りすぎ|右3つ骨下

小腸と大腸の出入り口にあたる右腰骨付近。「本来ここは内容物が液状なので詰まりにくい部位。忍耐型の努力家は滞る傾向が」。

D. 気の遣いすぎ|左脇腹3cm以上 指3本分

大腸の下行結腸にあたる左脇腹付近。「緊張がかかるとギュッと縮んで硬くなりやすい部位。便が細い人はその傾向の表れです」。

E. イライラ|右腰骨上

右半身の肋骨下部。「血液の濾過を担う肝臓と重なり、張りは肝臓疲れが原因。東洋医学では〝肝〟の経絡は怒りを司るとされます」。

F. 不安、気がかり|へその両サイド 腎点

ツボの経絡も多数あるへその両サイド。「腎臓の働きと繫がりが。恐怖で“ちびる”のは、不安感が腎臓に負担をかけるのも一因」。

取材・文/門上奈央 撮影/小川朋央 スタイリスト/山内省吾 小澤かおり(腸律サロン セラピーエ主催)

(初出『Tarzan』No.771・2019年8月29日発売)

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