『ターザン』夏恒例の企画、「脱げるカラダ」。毎年トレーニングと食事でカラダを変えた読者を募り、素晴らしいBefore&Afterを見せてくれた方を表紙モデルとして表彰している。
去年の 「脱げるカラダ」では4名がグランプリ、3名が優秀賞を獲得し、表紙と誌面を飾った。継続的なトレーニングと健康的な食生活で、誰もが憧れる脱げるカラダを手に入れたトレーニーたちだ。
そんな彼ら、彼女らのカラダとライフスタイルは1年という時間を経て、どのように変化しているのだろうか。その後の追跡調査を行ってみた。
実は昨年も、一昨年の受賞者を対象に追跡調査を行っている。そのときは「リバウンドをしている人だって、きっといるに違いない」という編集部の予想を見事に裏切り、受賞者7人全員が、さらに進化したカラダと、よりアクティブになったライフスタイルを見せてくれた。
果たして今回はどうだろうか。もちろん去年の段階で追跡調査しますなどとは伝えておらず、取材の連絡も不意打ちだ。リバウンドしたり、トレーニングをやめてしまった人がいたとしてもおかしくない。いや、むしろその方が普通なのではと思っていたのだが…。なんと全員が1年前よりもパワーアップしていた。
目次
松澤 聖さん(31歳・会社員・埼玉県)
体脂肪率ヒトケタで筋肉量アップ。動けるカラダを目指す!
グランプリを受賞し『ターザン』の表紙を飾ったことで、会社の同僚はもちろん、取引先からもたくさん声をかけてもらったという松澤聖さん。
一昨年の『ターザン』の読者変身企画の優秀賞受賞者で、テレビ番組『SASUKE』の会場で知り合った友人の菅野一喜さんには「2人とも『ターザン』に載ることができてよかったですね」と言われたそう。
現在でも『SASUKE』の完全制覇を目標にして、トレーニングを継続中。筋肉量は1年前よりも増え、さらに動けるカラダになるようにと筋力トレーニングに加えて、ファンクショナル系のトレーニングにも取り組んでいる。
「トレーニングは週に5回。ジムに行けるときはウェイトトレーニングやファンクショナルなトレーニングをしていますね。休日は、公園で鉄棒などを使いつつ自体重トレをすることが多いです」
さらにパワフルな印象のカラダへと進化した松澤さん。『SASUKE』クリア、楽しみにしています!
トレーニング内容
週5回。1回のトレーニングは1.5〜2時間程度。週4回はジムで、週1回は公園で自体重トレ。
今後の目標
以前は『スパルタンレース』にも挑戦していましたが、今の目標は『SASUKE』の完全制覇のみ!
向 依里さん(34歳・トレーナー・石川県)
ジムのインストラクターに転身!ボディコンテストにも挑戦中。
体重を13kg、体脂肪率を17%減らすことに成功し、昨年のグランプリに輝いた向依里さん。家族はもちろん大喜び。ビフォーを知っている友人たちからは、「とにかく凄い!」と褒められまくったそう。向さんが看護師として働いていた職場では、表紙を飾った『ターザン』が、なんと回覧されたのだとか。
そんな向さんに転機が訪れたのは、昨年の夏。パーソナルトレーニングに通っていたジムが、新たにフィットネスジムをオープンすることになり、そこで働くことになったのだ!
「オーナーさんに声をかけていただき、最初は迷っていたのですが、チャレンジしてみることにしました。いざ働いてみたらとても楽しくて、世界が変わったような気がします。今年の『ターザン』の読者モデル募集のページを見たお客様から、去年の表紙って向さんだったのねと、よく声をかけてもらっています!」
驚きの転身を遂げた向さん。フィットネス人口と『ターザン』読者の拡大、よろしくお願いします(笑)。
トレーニング内容
上半身、下半身の日を分けて行う。スクワット、デッドリフト、ヒップスラストなどで臀部を強化中。
今後の目標
今年の目標はピラティスの資格取得。インストラクターとして、レベルアップしていきたいです。
大塚耕一さん(37歳・清掃会社勤務・東京都)
健康的な食事と運動が習慣に。ボルダリングもスタート!
祖父の時代からの家業である清掃会社に勤務する大塚耕一さん。自身が表紙に掲載された『ターザン』は、今でも営業のネタになっていて、『ターザン』を見せるとすぐに顔を覚えてもらえるんだとか。
大塚さんは、去年の肉体改造時、鍼灸師でトレーナーの弟さんにサポートしてもらったのだが、そのときのトレーニング&食事制限メニューは、弟さんのお店の新しいプログラムに。この1年の間に20人以上が、そのプログラムでダイエットに成功しているという。
「今でも、どうやってカラダを絞ったのかを聞かれるので、そのつど弟を紹介しています(笑)」
現在は筋肥大ではなく、柔軟に動けるカラダを目指し、ボルダリングなど、全身を使う運動をするように心がけているそう。
「肉体改造をきっかけにトレーニングや食事について考える習慣がつきましたし、風邪をひかなくなりました。子供にもかっこいいと言ってもらえるし、いいことだらけです!」
トレーニング内容
頻度は週3〜4回。ボルダリングを含め全身を使うような運動がメイン。腹筋は2日に1回追い込む。
今後の目標
トレーニングの効果でドライバーの飛距離が20ヤード延びたので、ゴルフで70台を出したいですね。
植松香織里さん(44歳・会社員・埼玉県)
スキーとサーフィンに加えてボルダリングにも挑戦!
トレーニングを始めた3日後にスキーで膝を骨折。それでも松葉杖でジムに通い続け、グランプリを勝ち取った植松香織里さん。松葉杖での奮闘を知っているジム仲間からは「頑張っているといいことがあるのね!」と声をかけられ、担当トレーナーからは「やっぱり努力は裏切りませんね」と言われたそうだ。
夏はサーフィン、冬はスキーに励む植松さんが最近新たに始めたのがボルダリング。
「テレビで紹介されているのを見てやってみたいなと思い、夫や友人を誘って体験に行ったら楽し過ぎて!最初のうちはスイスイ登れたんですけど、レベルが上がると難しくて、それがまた楽しいんです」
スキーも昨冬のうちに再開。全日本マスターズにも出場した。
「成績には納得していないのですが、大怪我から復活できただけでもよかったかなと。ポジティブに考えて来シーズンも頑張ります!」
植松さんのパワフルさは、ますます磨きがかかっているようだ。
トレーニング内容
胸・背中、脚・尻、肩・腕、全身と分けて週4で筋トレ。土日は、サーフィン、スキーの練習。
今後の目標
スキーは来シーズンも国体、マスターズに挑戦予定。ボディコンテストへの出場意欲もフツフツと。
大久保佑樹さん(30歳・会社員・大阪府)
『ターザン』掲載によって周囲がトレーニングブームに!
「報告をすることがあるだろう」と、社内の雲の上の存在のような立場の人から突然の電話。心当たりもなくドキドキしていたら「『ターザン』見たぞ、凄いな!」とお祝いの言葉をもらったという大久保佑樹さん。
『ターザン』の応募と同時期に、『サマー・スタイル・アワード』の大阪大会に出場し、こちらでも見事にクラス優勝。大久保さんの頑張りとカラダの変化に刺激されてか、周囲で運動への熱が高まることに。
「直属の上司が、仕事終わりに散歩をするようになったんです。地元の友人も筋トレをするようになって、最近は定期的に合同練習をするようになりました」
ジムでのトレーニングを継続しているのはもちろんのこと、生活習慣にも気をつけるようになった。
「日常生活の中で、なるべく歩く距離を増やすことを意識するようになりましたし、おやつは洋菓子ではなく和菓子に。最近は腸内環境にも興味が出てきました。これからも『ターザン』を参考にします(笑)」
トレーニング内容
胸・上腕三頭筋、背中・上腕二頭筋、肩、脚と4分割して、週3回以上ジムでウェイトトレーニング。
今後の目標
トレーニングを継続して、フィットネスは最高のアンチエイジングであることをもっと周囲に伝えたい。
近野高弘さん(51歳・会社役員・福島県)
50代とは思えない肉体をキープ。むしろ若返っている!?
50代を迎えたことを機に本気の肉体改造。大好きな日本酒を断ち、優秀賞を獲得した近野高弘さん。掲載された『ターザン』を見た、家族、友人、知人が自分のことのように喜んでくれたことが嬉しく、いまでも励みになっているのだとか。
「想像以上に反響がありました。少しでも多くのシニア層の方たちに、カラダ作りに興味を持ってもらえるように、これからもトレーニングを続けていこうと思います」
健康的な食生活、生活習慣もキープし続けている。
「なるべく階段を使うようにして、食べ物を買うときは必ず成分表示を見るようになりました。トレーニングをした日は飲酒をせず、以前はビール&日本酒と揚げ物の組み合わせだったのが、ハイボールとチーズ&煮物に変わりました(笑)」
最近はタンパク質の摂り方にも変化が表れたそう。
「タンパク質量を補うために、運動後だけはプロテインを摂取するようになりました」
トレーニング内容
トレーニングは週2回、各1.5時間ずつ。自体重トレが中心で、全身にバランスよく負荷をかける。
今後の目標
40年、50年とトレーニングを続けていきたいですね。『ターザン』のシニア向け企画にも出たい(笑)。
中井孝昌さん(31歳・形成外科医・大阪府)
ボディコンテストに出場し、優勝、入賞を果たした!
形成外科医として働く中井孝昌さん。『ターザン』に掲載されたことで、トレーニングをしているドクターの知り合いが増えたそうだ。
「文献や論文が手に入りやすい環境も手伝って、気になることはとことん調べて自分のカラダに落とし込んで実践されている方が多くて、刺激を頂いています。一緒にトレーニングをすることもあるのですが、トレーニング方法や栄養の話になると、長くなってしまいます(笑)」
ボディコンテストには継続して参加。昨年、『ベストボディ・ジャパン』の松江大会で優勝し、和歌山大会では4位入賞を果たしている。
「コンテストに出場するようになって、自分の生活がいい方向に変わったんです。トレーニングの時間を確保するために、時間をムダにしないように意識するようになりましたし、自炊も増えました。忙しいときでも、質の高い睡眠をとることを心がけるようになったのも、カラダを変えたおかげかもしれません。トレーニング仲間も増えましたしね!」
トレーニング内容
胸、背中、脚、腕・肩と部位を分けて、週4〜5回ジムでトレーニング。重量よりもフォームを重視。
今後の目標
自分の理想とするメリハリのあるカラダに近づき、それがコンテストで評価されることが目標です。