「大胸筋の中央」を深掘りするトレーニング。
筋トレするなら知っておきたい糖質の話。
血糖値を安定させるためにやりたいこと。
初心者ランナーのプチトラブル解決策
5種目30分でヒップアップを目指す!
低コスト・高タンパクな自炊の下ごしらえ法。
ベッドの上でできる!寝起きの腰のだるさをストレッチで解消。
朝一番のストレッチでカラダを目覚めさせる。
  • 公開:

日本の勝利のカギを握る男たち。ラグビーW杯の基礎知識(4)

リーチ・マイケル、アナマキ・レレイ・マフィ、福岡堅樹…。今年9月に迫った「ラグビーワールドカップ2019 日本大会」開幕を前に、日本の注目選手をおさえておこう。大学ラグビー部のコーチ経験もある、菅原順二トレーナーに「これだけ知っていれば十分を楽しめる!」というポイントを教えてもらう全4回の短期集中連載、最終回。

経験豊富なリーチ・マイケル。

日本の注目選手、筆頭は前回のラグビーワールドカップ2015イングランド大会でキャプテンを務めたリーチ・マイケル選手。ポジションは、豊富な運動量と、スピード、タックルの強さが求められるフランカーだ。

リーチ・マイケル選手
リーチ・マイケル選手。

「オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカが中心になって開催している“スーパーラグビー”という世界最高峰の国際リーグがあるのですが、日本のチームのサンウルブズが参戦する以前から、リーチ・マイケル選手はスーパーラグビーでプレーしていました。

サッカーの海外組じゃないですけど、一昔前はスーパーラグビーでプレーする日本代表選手はいませんでしたから、リーチ・マイケル選手のレベルの高さ、経験の豊かさがわかってもらえると思います。

前回大会の南アフリカ戦では、試合終了直前、ペナルティゴールで同点という場面でスクラムを選択。ヘッドコーチからの指示はキックだったようですから、大番狂わせの裏にはリーチ・マイケル選手の判断と覚悟があったんです」(菅原さん)

フィジカルモンスター、アナマキ・レレイ・マフィ。

菅原さんが注目選手の2人目に挙げるのは、アナマキ・レレイ・マフィ選手。ポジションは最も総合的なスキルが必要とも言われ、ボールを持つ機会が多いナンバーエイト。

アナマキ・レレイ・マフィ選手
アナマキ・レレイ・マフィ選手。

「マフィ選手は、フィジカルがとんでもなく強くて、単独でボールを前に運べてしまうんです。スーパーラグビーのベスト15に選ばれたり、スーパーラグビーに参加しているオーストラリアのレベルズというチームでシーズンMVPになったこともあります。

ボールキャリーの能力は、世界でもトップレベルの選手なので、ぜひ注目してほしいですね」(菅原さん)

福岡堅樹は圧倒的なスピードの持ち主!

福岡堅樹選手
福岡堅樹選手。

3人目の注目選手は、福岡堅樹選手。パナソニック、そしてサンウルブズで活躍しているウイングだ。

「福岡堅樹選手は、まさにスピードスター。相当な速さです。僕が観たことがある日本の選手の中で、一番ヤバいスピードかもしれないですね。

彼は、今回のラグビーワールドカップを終えたらもう1つの夢である医者を目指すために、ラグビーを引退すると言っています。

まだ若いですし、ファンとしてはもっとプレーを観たいですが、これが最後だと思って挑む福岡選手のプレーを目に焼き付けたいですね」(菅原さん)

ヘッドコーチは元ニュージーランド代表で日本代表!?

3選手のプレーとともに、菅原さんが注目しているのがヘッドコーチのジェイミー・ジョセフ氏。世界最強のニュージーランド代表でプレーした経験があり、日本代表としてラグビーワールドカップに出場したこともある。

ヘッドコーチとしてハイランダーズを率いて、スーパーラグビー優勝を果たしたこともある、名選手にして名将だ。

ヘッドコーチ、ジェイミー・ジョセフ氏
ヘッドコーチ、ジェイミー・ジョセフ氏。

「現在のルールだと1つの国で代表経験があると他の国の代表選手にはなれないんですが、昔は別の国で代表経験がある選手でも、日本に3年以上継続して居住していると代表資格が取得できたんです。

なので、ジェイミー・ジョセフ氏はニュージーランドと日本の代表経験があるんです。桜のジャージを着たことがあって、スーパーラグビーを制したことがある外国人監督が、どんな風にチームを仕上げるのか。とても楽しみです!」(菅原さん)

教えてくれた人

トレーナー菅原順二さん
菅原順二(すがはら・じゅんじ)/1978年、東京都生まれ。アランチャ代表。NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト、Body Element Pilatesマスタートレーナー、MasterStretchマスタートレーナー、BodyKeyマスタートレーナー。法政大学卒業。大学ラグビー部でプレー後、ニュージーランドへ。クラブチームでプレー後、現地でコーチングやトレーニングを学んで帰国。活動を開始。ニュージーランド代表のレプリカユニフォームは本人私物。

取材・文/神津文人 写真提供/長岡洋幸

Share
Share