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ウルトラマラソンランナー・川内鮮輝さんが実践する糖質&タンパク質の摂り方

川内鮮輝(かわうち・よしき)/1990年生まれ。埼玉県久喜市の川内3兄弟の次男。2016年に一般企業を退職、現在は競技に専念。『四万十川100㎞ウルトラマラソン』など数々の大会で優勝

トレーニーならば、筋肉を大きくするために、あるいは絞るために無駄にはできない。できれば美味しいものだって…。カラダづくりに成功している人たちは、どんな割合で糖質とタンパク質を意識して摂取しているのか。本記事では、陸上選手・川内鮮輝さんの糖質&タンパク質の摂り方を聞きました。

自分に合う食事を知ることが大事。

ランニング界の注目を集める川内3兄弟。次男・鮮輝さんは国内のウルトラマラソンに多数出場、昨年の『サロマ湖100kmウルトラマラソン』では6時間28分35秒と自己記録を更新。常に進化し続けるトップランナーの食事とは。

「レースではやはり糖質の摂り方が重要。でも日常生活では、タンパク質の摂り方を工夫しています」

普段は週5でジョギング、週1〜2でスピード系のメニュー、月2でウルトラマラソンを意識した持久系のメニューを行う。その日の練習強度に合わせてタンパク源を選ぶ。

「練習強度の高い順に牛肉、豚肉、鶏肉or魚。ハードな持久系の日は牛肉にします。強度にそぐわないタンパク源を摂ると、翌日のパフォーマンスが落ちるうえに疲労が残る感覚がある。ただガチッと決めるとストレスになるのであくまで目安です」

また主食は毎食摂取。糖質についてはあまりナーバスではないそう。

「主食はやっぱりご飯が一番。パンや麺より満腹感が持続するし、量も調整しやすい。あと僕は甘党なので間食も結構摂ります。外出先で小腹が空いたら、コンビニでプロテインバーを買う。お店でケーキを食べることもありますが、一緒にドリンクを頼んだときは同量〜倍量の水を一緒に飲むのが、自分の中で決めている体重管理のためのルールです」

川内さんのトレメシ・タイムテーブル

川内さんのトレメシ・タイムテーブル
20kmのジョギングをする一日。食後2〜3時間空けてから練習を開始。仕事や鍼の治療、スイムは午後にまとめることが多いそう。日付が変わる前に就寝。主食は主にご飯。「パンはカロリーのわりに脂質が多く、空腹を感じやすい。麺類はそばが好きですが、エネルギー不足を感じたらうどん」。タンパク質は不足しがちな魚や大豆・豆類を積極的に摂取。

練習と調整を重ねて迎えるレース本番。川内さんが食事内容をオンに切り替えるのは前日の昼食から。

「昔本番3日前から食事を調整したこともありますが、重くなりすぎる。ウルトラマラソンは6,000キロカロリー消費するそうなので、前日の昼と夜はご飯の量をとにかく増やして気持ち悪くなる手前まで食べます。カレーライス3杯とか。糖質を多めに摂っておくとレース30km以降もエネルギーが持続します。

補給食は塩分も摂れるジェルがお気に入り。80km以降はカフェイン入りにします。固形物はエイドにバナナがあれば食べる程度。気持ちだけでカラダを動かすことは不可能なので、自分に合う摂り方を知るのが重要です」

オンオフで食事内容はまるで違うが、摂り方に対する考え方は一貫。

「何事もやりすぎないことです。食べすぎない、水も飲みすぎない。自分の感覚に従う意識が大事です」

取材・文/門上奈央 撮影/石原敦志

(初出『Tarzan』No.761・2019年3月20日発売)

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