- 整える
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キックとプルを強めにし、1回ずつ大きくする。体幹と同じ長さのチューブ(筒)をストリームラインで潜り、手が出たら搔き、脚が出たら蹴るイメージ。蹴り終わりに腹筋を使ってぐっと潜って両脚を水面近くまで引き上げ、重心を前方へ乗り込ませてもうひと伸び。インスイープと同時に背筋で上体を起こして息を吸ってキックを打つ。腹筋と背筋をバランスよく使うと、疲れずに長く泳げる。
1kmを1時間ほどで優雅に泳ぐ大人スイマーになるために、ぜひ覚えておきたい泳法が平泳ぎ。クロールとスイッチして泳ぐのもいい。
「肩甲骨の付き具合など、骨格的に日本人は、平泳ぎに向いているといえます」(東海大学水泳部ヘッドコーチの加藤健志さん)
平泳ぎには大きく分けると「ウェーブ型」と「フラット型」がある。
ウェーブ型は、波打つようなカラダの上下動を活用しながら、両膝を開いてガニ股のまま足裏で水を押し出すウェッジキックを行う。ウェッジキックとはいわゆるカエル足だ。ここでは初心者にもやりやすいウェーブ型を中心に解説していくが、トップスイマーでもウェーブ型で泳ぐ選手は少なくない。
一方のフラット型は上下動をなるべく抑えつつ、水面に近いところをミズスマシのように進む。キックは両膝を開かずにまっすぐ後ろに水を押し出すウィップキックである。
今回はウェーブ型のストロークとキックの効率的なフォームとプロセスをイラストで解説している。平泳ぎのメカニズムを頭に入れて、そこに近づくためにイメージトレーニングを重ねたい。
教えてくれた人
取材・文/井上健二 イラストレーション/中村知史 監修/加藤健志
(初出『Tarzan』No.746・2018年7月26日発売)