• 平泳ぎの秘訣(1) 足の裏で多くの水を捉える「キック」をインプットする5ステップ
COLUMN
2019.06.30

平泳ぎの秘訣(1) 足の裏で多くの水を捉える「キック」をインプットする5ステップ

うつ伏せキック

5ステップで、キックを完成させる。

平泳ぎは体格や体力よりもテクニックがパフォーマンスを左右する部分が大きい種目。

平泳ぎ以外の3泳法は、推進力の6〜7割程度をストロークが生む。それと対照的に平泳ぎは推進力の6〜7割ほどをキックで出力するから、キック練習が重要。

また、平泳ぎ以外の3泳法は足の甲で水を蹴るが、平泳ぎだけは足の裏で水を蹴るのが特徴である。腰掛けキックから始め、ウェッジキックを会得したい。

ステップ1は「腰掛けキック」。プールサイドに腰掛けて両脚を水に入れ、両手を後ろについて上体を後傾させる。

自分の目で確かめながら、平泳ぎのキックのシークエンスをチェックしよう!

1/20

腰掛けキック1
(1)足首をまっすぐ伸ばした状態(⑤の蹴り終わり)から、踵をお尻に向かって引き寄せる。

腰掛けキック2
(2)足首を曲げ、両膝と踵を肩幅くらいに開く。

腰掛けキック3
(3)足裏を前(泳ぐときは後ろ)に向け、ガニ股のまま水を捉える。

腰掛けキック4
(4)両膝を伸ばして足裏で水を前方(泳ぐときは後ろ)に押し出す。

腰掛けキック5
(5)両脚を閉じて水を挟み、足首のスナップを利かせて足首を伸ばす。

ステップ2は「壁キック」。プールに入り、両手を上下に開いて壁を持ってストリームラインを作り、うつ伏せで腰掛けキックと同じキックを練習する。

腹筋に力を入れて、頭から爪先までを水面と平行にキープ。水面すれすれで足が水面上に出ないように気をつけて行う。

1/20

壁キック1
(1)踵を引き寄せる。

壁キック2
(2)足首を曲げて膝と踵を開く。

壁キック3
(3)足の裏を後ろに向けて水を捉える。

壁キック4
(4)両脚を伸ばして水を押し出す。

壁キック5
(5)両脚で水を挟み、足首を伸ばす。

ステップ3は「ラッコスタイルキック」。いきなりうつ伏せになる前に。

仰向けでお腹にビート板を抱えたラッコスタイルでキックのシークエンスをもう一度チェックする。水をきっちり捉えてキックだけで進んでいく。

ラッコスタイルキック
お腹にビート板を抱えて、ラッコのようなスタイルで。

ステップ4は「背面キックwithビート板」。仰向けで腰にビート板を敷いて両手で押さえる。

ラッコスタイルキックと同じように丁寧なキックを繰り返し、カラダをスイスイ進める。太腿が水面上に浮いてこないように注意。

背面キック
ビート板を使った背面キックでは太腿が水面上に浮かないように。

ステップ5「うつ伏せキックwithビート板」で仕上げ。

うつ伏せになり、両手でビート板の真ん中を押さえてストリームラインを取り、水面下でキックを行って進む。顔を水につけて行い、息が苦しくなったら顔を上げて呼吸をする。

うつ伏せキック
水面下でキックを行って進む。

教えてくれた人

加藤健志さん
加藤健志さん(かとう・つよし)/1965年、愛媛県生まれ。東海大学水泳部部長兼ヘッドコーチ。JOCオリンピック競泳強化コーチ、イトマンスイミングスクール特別コーチも兼任。愛弟子の金藤理絵選手はリオ五輪女子200m平泳ぎ金メダル獲得。自身もマスターズスイマー。

取材・文/井上健二 イラストレーション/中村知史 監修/加藤健志
(初出『Tarzan』No.746・2018年7月26日発売)

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