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筋肉を大きくさせるという行為は想像以上に手間も時間もかかる。しかもトレーニングを少しでもサボったら、すぐに衰えてしまう。しかし筋肉は、適切な負荷をかけ、最適な栄養を与えれば何歳になっても成長してくれる。では、どんな負荷をかけるとさらにバルクアップできるのか。今回は、胸のトレーニング。「ドロップセット法」と「コンパウンドセット法」の2つのメソッドを解説する。
筋トレはただ重い負荷をかけて回数をこなせば効果が出るわけではない。筋肉を効率的かつ確実に肥大させるには、どの程度の負荷をかけるか、インターバルはどうするかを認識しないといけない。
「1RM」という言葉を聞いたことがあるはず。RMは最大反復回数で、1RMは1回しかできないことを意味する。よく言われる「80%1RM」というのは「1回で上げられる重量の80%」を指し、約8RM、つまりベンチプレスなら8回は上げられる重量になる。
一般的にこの80%1RMの重量でトレーニングを行うのが筋肥大には有効とされているが、さらにバルクアップさせたいならこの重量を8〜12回行うといいだろう。基本的にインターバルが短いと成長ホルモンが分泌されやすくなる。1つの筋肉を追い込む場合は、種目を変えるなどしてインターバルを極力短くしよう。
胸筋を鍛えるなら、まずオススメなのがドロップセット法。最初に最大レベルの高負荷で追い込んだら、段階的に負荷を下げて再び追い込んでいくやり方で、ボリュームを増やすことで爆発的な成長が見込める。インターバルを取らずに行おう。
10RM→80%→60%に下げる。インターバルを取らずに行う。
同じ筋肉を複数種目で鍛えるコンパウンドセット法は、補助筋を変えることでターゲットの筋肉を追い込めるのが特徴。これもインターバルは取らないこと。
1と2を、各3セット行う。多関節種目から胸だけ追い込む。胸上部、中部と多角的に攻める。
取材・文/黒田 創 撮影/山城健朗 スタイリスト/山口ゆうすけ ヘア&メイク/村田真弓 監修/白戸拓也
(初出『Tarzan』No.739・2018年4月5日発売)