仕事の疲労回復ストレッチ|憂鬱な週の始まりに、まずカラダをスタンバイ
取材・文/鈴木一朗 イラストレーション/ホセ・フランキー 監修/<a href="/tags/shinji_sakazume/">坂詰真二</a>(スポーツ&サイエンス)
(初出『Tarzan』No.679・2015年8月20日発売)
サラリーマンは気楽な稼業と言った人がいたが、そんなことは全然ない。現代のビジネスマンの忙しさときたら、それこそ秒単位の戦いなのである。
で、忙しいと人のココロも荒んでくる。やれ「あの書類は送ったのか」とか「会議の用意はできたのか」とか、言う方も聞く方もこれじゃイライラ。ということで、ストレッチの出番。イラッとしたり、疲れたと感じたら、すぐにストレッチで解消する。さすれば、ココロやカラダに鬱の原因を溜め込まなくて済む。
ここでは会社でよくあるシチュエーションを時間の流れとともに解説し、それに対応するストレッチを紹介していきたい。朝、仕事に向かうためのスタンバイストレッチ。上司に八つ当たりされたときのストレッチ。残業で大変なときのストレッチ。
会社でやってみてほしい。すぐに楽になれること間違いなしだ。
憂鬱な週の始まりに、まずカラダをスタンバイ
朝、これからする仕事の量を考えるとうんざりするもの。とくに週明けなんかは、これからまた一週間と考えただけで絶望的な気分になる。
でも、生活していくためには、やることはやらねばならぬのだ。今日もキッチリと働くために、まずはカラダをスタンバイの状態にもっていきたい。
そこで、体幹の大きな筋肉をストレッチしてやる。カラダがほどよくリラックスして、そのままの流れでスッと仕事に入っていくことができるはず。
1. キャット(胸部・腹部)
背もたれが手前を向くようにイスを壁に固定し、大股1歩分下がってイスの背をつかむ。体重を脚に移しつつ、肩を入れるように上体を床と平行になるまで前傾させたら20秒キープ。
2. アースホール(腰背部)
大きく足を開いてイスに浅く座る。爪先は斜め外側に向ける。腕を上げて、肘を曲げ、頭の後ろで手を組む。自分の尻を見るような感じで、上体をしっかり丸めたら20秒キープ。